篠原さんの自作望遠鏡製作紹介


茶色の文字は篠原さんご本人のコメントです。
黒は編集者のものです

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ポップアップ・トラス部カバー 改版

トラスカバーというより、トラス部カバーと言うべきでしょう?
あるいは、「布鏡筒」というような感じです。

トラスごと、くるんでしまうと、トラスの反射がありますので、トラスの内側に、遮光用の筒をつけるようにしました。
これにより、トラスの反射を防ぎ、トラスの材質もそのまま生かせます。
見た目もすっきりします。
ただ布を広げるだけでは、支えがなくふにゃふにゃなので、バネの針金を使って張りを出し、同時にワンタッチでポップアップするようになっています。

2006年。裾の部分にスカートのような物をつけました。また、筒部分に補強用ピアノ線を入れ、更に張りのあるものにしました。
真横から見たトラス部カバー 底から見たカバー部
縮めるとペシャンコになります。
おなべの中に入れて収納できます。
マジックテープ二本で留めてあります。一本でも止まります。
裾の両脇の輪?をマジックテープで留めるだけで、一気にたためます。
マジックテープをはがすだけで、一瞬でポップアップします。
スカート部分も星ノブ?を引っ張るだけで、縮むようにしました。
針金のように見えるのは、ピアノ線です。
布は植毛紙風のもので、ちょうど「はぎれ」を売っていました。
左の画像は生地の裏側ですので、ツルっとしていて、反射もありますが、中はかなり乱反射の少ない生地です。
左右にある白いベルトと、ななめのベルトの所に、ばねが入ります。
らせん状に入るようになっていて、このばねにより、鏡筒部のテンションを保つと同時に、ポップアップさせています。
リボンベルトに入れるばねで、強烈な力で広がろうとします。
4箇所とめないと、はねあがってきます。

このスプリングの扱いには、かなり手こずりました。じゃじゃ馬で、ちっとも言う事を聞きません。
左は、スカート部分の拡大画像です。
右のように、バイアステープをアイロンで広げて、それを二つ折りにして、アイロンをかけ直して、ミシンで縫い、リボンを作ります。これをスカートの内側に縫い付けていきます。
バイアスでないと、きれいにカーブができません。
スカート部分は、ドット柄のレインコート生地にしました。
ドットが付いている物を敢えて選んだのは、図を描いたり切ったりする際、わかり易いからです。裏にはドットが殆ど透けない上、プリントの部分、更に遮光性が高くなっています。
レインコート生地は、端の始末が不要で、加工も楽です。

ピアノ線の両端にノブのような物を刺し、接着剤で貼り付けました。
使う時には、広がり、収納は鍋の中に入るように作ってあります。
スカートの端を丸く切ってもいいのですが、何かに使える(鍋の外にマジックテープを貼り、完全に覆うようにするとか?)かもしれないので、切ったまま置いてあります。
トップリング側です。白い部分が下から一体になっているスプリングの先端で、この上に、もう一本、トップリングと接続する部分を設けてあります。この部分をトップリングにカパっとはめると、トップリングからお鍋までが、隙間無く、筒状につながります。

改良前のの画像です。
スカート部分がタイツ地のような布でしたが、電線が入り、ズルズルになったので、今回、作り変えました。
右画像は、縮めたあと、更に、おなべに引っ掛けるスカート部分でくるんだ状態です。

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概要 トラス トップリング 主鏡セル ポップアップトラス部カバー 耳軸・架台 ファインダー 観望風景 ポンセット簡易赤道儀



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