篠原さんの自作望遠鏡製作紹介

夜なべ望遠鏡の巻き
この望遠鏡のニックネームを現在募集中です。 良いネーミングなど浮かびましたら、ご提案下さい。メール)
ごみ箱ドブ(スターダストボックス)の篠原さんが、 新たな望遠鏡を製作されたので、リポートさせて頂きます。

望遠鏡本体の部分は2002年10月(まちがえましたー。2001年10月でした〜。)にはできていたのですが、その後お忙しかったようで、架台部分製作がお休みとなっていました。
ま、赤道儀で使用できますから、架台の製作がすぐに必要なわけでは無かった事も、のんびり製作の理由の一つのようですが、2003年2月、架台部分もできあがり、2003年10月、このドブを乗せる簡易赤道儀も製作されました。ホームページも少しずつ更新しておりますが、作品の変化に追いついていない状況です。お許し下さい。<(_ _)>

茶色の文字は篠原さんご本人のコメントです。 黒は編集者のものです
画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。
下をクリックすると、それぞれのページに跳びます!
概要 トラス トップリング 主鏡セル ポップアップトラス部カバー 耳軸・架台 ファインダー 観望風景 ポンセット簡易赤道儀

ご本人からの前書きコメント
「各地の観望会を何度か拝見させていただいて、なんといっても望遠鏡はデッカイほうがいいというのは解かっていましたが、運用する気力が大きな問題となりそうなので、あまり負担にならず気楽に出られるようなものを目標に製作にかかりました。
コンセプトは

保管時には、できるだけ、小さくコンパクトになり
★軽量で運搬しやすく
★組み立ても簡単で
★再現性も良いもの
★出来るだけベースになる素材の特徴を残しておくこと。


漠然とした目標で、最初、何から手を付けていこうかと思いましたが、寸胴ナベとセイロそれとアルミパイプのトラス部という組み合わせで製作にかかりました。設計図は最初描かず、簡単な光路図のみで、買ってきた部品を眺めて「出たとこ勝負」のようなな感じですが、全体的な組みあがった時のバランスや、加工技術と資金を、考えながら、少しずつ決定した部分から、ぼちぼち始めました。」

概要

主鏡 口径    :304.5mm    
    焦点距離 : fl 1270mm
    F      :4.17
    重量   : 5.5kg

斜鏡 Φ78mm
* 主斜鏡ともディスカバリー社製
ご本人曰く
「10年ほど前(1990年)に20cmのコンパクトドブを製作して使っていますが、やっぱり望遠鏡はデカい方がいいと思い、望遠鏡ショップを物色していたところ、12インチF=4.1の鏡があり、迷わず購入しました。
大型ドブの流行る昨今に於いては、30cm強は小型〜中型の方になると思いますが、室内で保管するので、部屋のドアを難なく通る必要があり、これが妥当な大きさと考えました。また、市販の赤動儀にも載せられる大きさなので、その日の気分で使える様にすることとしました。
今後、冷やかし程度に、写真も撮れるぐらいに強度も上げて行きたいと思っています。
鏡筒部全重量は、約16kgぐらいです。」

上の画像はドブ仕様の場合。
良い画像がありませんので、そのうち差し替えます。
架台はその後色付けや、工夫がなされました。
赤道儀仕様の場合。
惑星観望も楽しめます。
タカハシJP赤道儀に乗せた所です。
その後ポンセット簡易赤道儀も自作され、この画像は、簡易赤道儀の上に乗せた状態です。30分や1時間は、ほっておけます。
楽チン楽チン。


左がドブのおりたたみ架台 
右が望遠鏡本体 (主鏡だけでなく、 トップリングも耳軸もトラス部カバーも入ってる) 手前がトラス部
←左画像。
こ・これが望遠鏡のセットに見えますか?
何年も前にラーメン屋の厨房を眺めながら、「おなべも使えるなあ・・」とおっしゃっていたのですが、
まさか本当におなべ望遠鏡ができるとは・・・・。
トラスと架台以外はトップリングもトラス部カバーも、ファインダーも、接眼部も、道具も、おなべの中にすっぽり納まります
撤収・運搬の際は、架台に耳軸を付けて、アタッシュケースのように、取っ手一つで、持ち上げます。
構造
「ミラーボックスは寸胴鍋と決めていましたが、ゴミ箱ドブのように、収縮式にするには鍋の長さが足りず断念。 トラス構造に決めました。
トップリングは36cmの鍋の中にぎりぎり入る軽いものを捜していました。 ホームセンターで見つけたアルミ製セイロが軽くて強度が有り、これに決まりました。
架台も折りたたんで収納し易いように製作しました。
左の画像は、ドブの分解、運搬状態です。架台部は折りたたみ式です。寸胴鍋の中には、トップリング、接眼部、トラス部カバーが収納されています。手前にはトラス部があります。」

1.お鍋の主鏡の上に「落し蓋(主鏡カバー)」をして 2.せいろのトップリングを入れ 3.トラスカバーを入れ 4.耳軸を入れて ふたをしておしまい または、耳軸を架台につけて鍋にアクセサリーを入れておしまい

上のお鍋セットの中からトップリングとトラス部カバーを出したところです。
あと、主鏡保護のふたもあります。出すの忘れてました。
耳軸も入るのですが、この時は赤道儀仕様だったので、
耳軸がセットに入っていませんでした。

逆に、赤道儀で使っていたので、おなべの右上にJPのプレートがついたままです。
(これが耳風で、おなべがハナペチャの顔に見えません??)

耳軸だけの画像がありません。
下の画像は、折りたたんだ架台を、裏返しにした所です。
底側です。(その後塗装しました。)

説明するまでもないでしょうが、上から、トップリング、トラス、鏡室です。
トラス部の遮光カバー?ははずしてあります。
全体を組み付けるのに3分。
ばらすのに、1分ぐらいです。

鏡室鍋とトップリングセイロの内側は、真っ黒に塗ってあります。
シルバーストーンではありません。^_^;
(テフロン加工だったら丁度良かったかも・・・爆)



Mystar
PROFESSIONAL COOKWARE
36cm 35g 
と彫ってあります。
余談1:
お鍋のブランドが
「Mystar」というのは偶然だったのか、それともこのロゴが気に入ってこのお鍋にしたのでしょうか?

PRO USE
MY FAVORITE COOKWARE
と書いてあるシール。

余談2:
トップリングがセイロというのも、お鍋とそろっていておもしろいですよね。
トップリングに鏡室(寸胴鍋)のふたがのせられます♪
ふたの溝の部分に丁度セイロがはまるのです。偶然らしいです。

「お鍋のふたじゃ、ちょっとでかいか?」
「雪の時なんか、ちょうど、ええやん!」


残りはダイジェスト版。詳細は次のページへどうぞ


トラス部

8本のアルミパイプが一体になってます。

トラスと鏡室の結合部


パカっとはめて、ボルトでしめる。

トップリング部


セイロでできています。
0.5mmのスパイダーに、マグカップ?の斜鏡セル。
主鏡セル部

9点支持です。
ポップアップトラス部カバー

収納する際は、ぺちゃんこで、使うときは、ワンタッチで、ポップアップします。
トラスの内側で遮光するカバーです。


耳軸と架台部分

セイロを利用した耳軸と
おりたたみ式の架台です。
右画像→その後かどを削り、塗装し、耳軸をつけられるようにして、取っ手をつけ、持ち運び易くしました。
ファインダーや観望風景

ファインダーも自作品です。

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概要 トラス トップリング 主鏡セル ポップアップトラス部カバー 耳軸・架台 ファインダー 観望風景 ポンセット簡易赤道儀


他人の自作品紹介
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