篠原さんの自作望遠鏡製作紹介


茶色の文字は篠原さんご本人のコメントです。
黒は編集者のものです

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トラス部

初めに、寸胴ナベとセイロ&トラスのアルミ棒は決まっていま したが、ホームセンターでR25mmの引き出し用のツマミも見 つけていましたので、接合部分に使用したいと思っていました 。ナベに直接穴を開け、接続する方法などが考えられましたが、 それだと簡単軽量なのですが、組み立てと保管方法に関して良さが損なわれ ると思いました。丸い円筒部分のミラーボックスとトップリン グの接続部分の方法に随分悩まされました。悩んだ末、ミラー ボックス外周に下駄をはかせ、その部分にセットピンをたて、 一体型のトラス下部を簡単に接続する様にしました。現在はボ ルト締めですが、将来的にはワンタッチで固定できる様に変えていきた いと思います。
またトラス棒8本はすべて一体構造として、組み立て
時の再現性を図りました。ただ一体としただけでは、かえって 組み立てにくいと考えましたので、適度なテンションを与える ため、8箇所の接合部分にはテフロンワッシャと皿ばねワッシ ャを組み込み、テンションを与え、これによりアルミ棒を1本 持つだけで、腰砕けにならず、組み付けし易くしています。



トラス部

「トラス棒はアルミ20mm厚さ1mmのパイプです。8本のアルミ棒を一体構造として 、再現性の向上を考えてみました。
でも、毎回光軸調整は必要で、泣かされています。(TT)」




一本持つだけで、8本がちゃんとしゃきっと立ちます。
単に繋がっているだけではないようです。

この画像だと、地面にトラスを置いているようにも見えますが、片手で持ち上げたところです。
大男がトラスで、いすを壊そうとしているのでもありません。

接合部分
「ミラーボックス側はトラス棒先端に固定 した25mmボール型ツマミ(真鍮製)をアルミプレートで挟み込んで固定するもの です。 少しだけ自由に動けるように波形ワッシャ(下画像参照)を入れて適度な堅さで動くように調整しています。
鍋部分との接合部分は3枚のアルミプレートで構成されていますが、2 枚はボールを挟み込んで脱着し、1枚は鍋に下駄をはかせて固定しています。そのま までは内側しか接触しないため、ヤスリで鍋のRに合わせて削り、M5mmのキャップボルト4本で固定しています。」


一体型トラスを鏡室側にカパッとはめて、ねじで締めればできあがりです。    

接合部の外側から見たところです。
中央にボルトを入れて、鏡室にとめます。
番号が書いてありますが、4箇所の接合部分のどれでも合います。

二つの大きな穴(1、2と書いてある下の所)から、中のボールが見えています。
トラスと鏡室の接合部
内側(鏡室側)から見たところです。
4隅の孔に下の画像にあるボルトがカパっとはまるのです
余談3
鍋のカーブに合わせて台座部分が削ってありますよね。
これ、お鍋にサンドペーパーを貼り付けて、その上で下駄の足の部分をこすり付けて削ったのだそうです。ちょっとした工夫ですね
「皿バネ形ワッシャの裏と表のものです。
手前にある白いワッシャは、自家製テフロンワッシャです。
(皮抜きポンチで製作)」

お鍋の鏡室にトラス部をとりつけたところです。
先にカパっとはめているので、ねじも締めやすいです。
取り付け部分を上から見たところです。
実はお鍋のふちを少しだけ削ってあります。
ず・ずんどう鍋がバケツのように写ってしまいました。すみませぬ。
赤道儀につける部分も見えています。
こちらは、トラスのトップリング側です。
こちらもとりつけ簡単にできています。

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概要 トラス トップリング 主鏡セル ポップアップトラス部カバー 耳軸・架台 ファインダー 観望風景 ポンセット簡易赤道儀


他人の自作品紹介
ちゃっきり(あすとろけい)のHP