エジプト皆既日食 page1 まずは映像やキャプチャー画像なり BACK NEXT
昨年のスペイン金環食同様、日食の時は雲ひとつない大快晴でした。周囲は四方360度、地平線の見える平原で、皆既中は、この地平線が夕焼けになり、ぐるり四方を夕焼けに囲まれた皆既日食でした。本影錘もよくわかりました。皆既帯がやってくるのが見事に見えました。 失敗談など、書くことがいっぱいありますが、まずは、ビデオから取り込んだ画像の一部からご紹介しましょう。 ビデオカメラは、篠原さんのポタ赤(ポータブル赤道儀)に乗せて、撮影しました。このポタ赤は、わずか2週間、正味3日の突貫工事で作られたにもかかわらず2時間近い追尾を完璧に行なえました。(10時半から追尾していており、あまりに完璧だったので、再セットを忘れてしまい、皆既直前にあわてて再セットするはめになりました。爆!) この場をお借りして御礼を申し上げます。 |
開始5分 間引き動画 第一接触からの5分を約1分おきになるよう、間引きました。声もなかなかおもしろいので、残してあります。 画像処理はしてありません。(できないっす。) 画面右下に何分経過と書いてあります。 画角は35mmフィルム換算で1300mm相当ぐらいでしょうか? wmv形式 3MB(このファイルのみ大きいです。ごめんなさい。) |
皆既食中の地球照のアニメーション どうも、下の映像が画質が悪く、全然地球照がわからないので、取りこみ直しをしようと思ったのですが、元のテープが見つからず、仕方ないので、当時取り込んであった元画像(ビデオ編集ソフトで、静止画像を取り込んだもの)を7枚ほど選んで、アニメーションにしてみました。(位置のずれがあったので、先に中心出しをしてあり、下の方に線が出ていますが、地球照には関係ないので、そのままにしました。 こちらの方が下の映像よりも分かり易いと思います。 元の画像のまま処理は加えておりません。 うさちゃんがおわかりでしょうか?? なお、左の画像はその7枚をコンポジット(加算平均)し、ガンマ調整したものです。、 |
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こちらからのリンクは、輝度を一段落としてみた映像です。 |
皆既食中の地球照の動画(輝度が元のままのもの) wmv ファイル 1.86MB 今回の日食は、地球の照り返しを強く受ける位置関係になったので、地球照の画像がアストロアーツなどでも、何枚か見受けられます。 この動画は実は大失敗と思っていた映像でした。 失敗だらけの第二接触の後の更なる失敗です。露出を上下させようとして、間違えて、スポットライトか、ローライトのボタンを押してしまったらしく、一気に、画面が真っ白になってしまいました。やっている本人も全然何をしたのかわかっていません。ビデオの中でも、「何したの?私!」と、カメラをいじり倒しながら(画面が激しく動きます)パニクっている様子がわかります。(大爆物!) で、失敗映像なので、今まで、見向きもしなかったのですが、よーく見たら、なーんと、地球照らしきものが見えるではありませんか!(怪我の功名かひょうたんからコマ?)(動画は、結構レアものかも・・・) とは言うものの、ものすごーく見にくいです。モニターによっては、わからないかもしれません。月の左上などは、白トビで崩れて、月が、もはや丸くないです。あまり期待しないで、ご覧下さいね。 |
皆既食の最大時 動画 食の半分が過ぎたというアナウンスが流れています。 ビデオカメラは全てオートに任せてありますが、露出をマニュアルで触るべきだったかなあ・・と、今更ながらに思います。 実際その時は、肉眼や、双眼鏡や、お隣の望遠鏡を覗かせてもらったりで、ビデオの露出を考えるような余裕は全くなかったです。って言うか、ビデオはほったらかしでしたー。 ファイル形式:wmv 形式 容量793kb |
ダイヤモンドリング 動画 第三接触直後に、まるで光の粒がはじき出されるように光条が伸びて行くのが、印象的です。(たての光はスミアです。) 周囲の皆さんの感動の声も入っています。(エジプトの日本人学校の子供達やそのお母さん達と一緒でした。) ファイル形式:wmvファイル 容量:823kbです。 |
ダイヤモンドリング 取り込み静止画(リンクは左の直後のショットです) 第三接触です。ビデオからのワンショットです。コロナもよく見えました。 太陽が出てくる瞬間、肉眼でもダイヤモンドリングがわかりました。”きらりーん!!”として、ものすごーーーーくきれいでした。 機材:Canon FVM 200 + 1.5倍コンバージョンレンズ 画角は約1200mm相当ぐらい? 倍率25倍ぐらいだったと思います。(テキトーにズームにしているので、はっきりと言えません。ごめんなさい!) 画像処理はしていません。 左のショットは大きい画像が取り込めなかったので、この次のショットにリンクします。 |
爆笑ネタの詳細:上記の失敗をもうちょっと具体的に書いておきます。 10時半ごろから動かしていたポタ赤が、終点に行き着いたのは、皆既5分前を切っていたと思います。 それまで、2時間、1200o相当ぐらいの画面から、出て行く事のなかった太陽が、突然、逃げ始めたのです。 「あれ?どしたの?」(全然、理由に気がつかない)もう少しで、皆既だというのに、こんな時に故障??そう思いながら、スピードを思い切り、上げました。それでも、ずんずん太陽は逃げていく。 「え?な・なに?」モーターの音は聞こえるし・・・とポタ赤のギアを見て、初めて、 「あーー!ポタ赤、終点来てる。そうだった!ポタ赤の再セットを皆既の30分ほど前にやる事にしていたんだった!」 予定表には、バッテリーとテープの交換と一緒にやる事になっていました。でも予定表を見るのを忘れていたのです。(爆) これで、普通なら、すぐに再セットして”めでたし”になるのですが、あんまり焦っていたので、再セットした後、太陽が画面に入れられないのです。そらあ、1200o画角に、三日月より細い真っ暗な太陽を導入できる訳がありません。ビデオなのだから、倍率を下げれば簡単なのですが、それにも気がつかない。 「あ、倍率だー。」と思ってからも、リモコンで、倍率を下げようとして、必死で押すのに、全然ズームアウトしない。リモコンの受信部分が狭くて、きっちり向けないと反応してくれないのです。 「ひょっとして、リモコンの電池切れ?」 (どんどん、どつぼにはまっていく) リモコンの電池が引っ張り出せない。(あれって、冷静でも難しい) 「アホか。リモコンはあきらめて、手動で広角にすればいい」 やっと気がついたものの、手動でこのビデオカメラを使った事がなく、どこにスイッチがあるのかわからない。 「ワイドのスイッチどこ?どこ?」 やっと見つけて、ぐーと押すと、ようやく、太陽とおぼしき、細い線が見えて来た。中心に入れてズーム。 「ふう。ギリギリ間に合った。」 (冷や汗いっぱい。胸はどきどきでした。) 周囲を見渡すと、本影錘がはっきりわかりました。 「皆既帯がやって来た!皆既帯だー!」 太陽を見上げながら、「あ、第2接触になる!それ!ミニボーグだー!連写連写!」 ・・・そして、更なる失敗へと続く→こちら |