パタゴニア皆既日食

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レポートその3 とにかく南米へGO! の巻き

ああ、それにしても寝てない。
眠りどころか、休憩さえない。
飛行機でゆっくり寝よう・・・・


荷物を力ずくで、押しこんだら、もう出発時刻でした!

関空までの長い道中、ゲリラ豪雨に見舞われました。

「ああ、先が思いやられるわ・・・・」

溜息をつきながら、到着したら、とにもかくにもチェックイン。

「お客様、上海では全てのお荷物をお受け取りになり、あらためて、チェックインをしなおさないといけませんが、よろしいでしょうかぁ?」

「よろしいかどうか言われても、それが規則なんだから、従うしかないんですよねえ・・・・・」

そう、上海は、ナゼか、一旦入国しないといけない事になっているのです。

そこで、問答している暇はなかったので、了承して、そのあと、保険も入って、いざ出陣。

搭乗して、やっと寝れると思ったら、上海到着。

ここで、預け荷物も全部受取り、入国審査に検疫に通関に・・・・
入国の書類<滞在場所の住所:空港だって!!>

重い荷物をひきずりながら、到着ロビーから出発ロビーに移り、チェックインカウンターを探し歩いて、その後延々待ち、
ゲートへも、
とにかく、歩いて歩いて歩いて・・・・・・・・

上海空港、広すぎぃ〜〜〜〜〜ぎぃ〜〜〜〜ぃ・・・・・・・(こだま・こだま・こだま・・・)


お次の
フランクフルト空港も、広すぎぃ〜〜〜〜〜ぎぃ〜〜〜〜ぃ・・・・・・・(こだま・こだま・こだま・・・)

とまあ、こんな調子で、中国に、ドイツに・・・寄り途しながらだったので、自宅からホテルまで48時間もかかってしまいました。
(例によって、無賃乗車ですからぁ。)

おまけに、機内、目の前で乗客が倒れて、トイレも我慢して介抱側になったり、肩こり頭痛で、道中まるっきり寝てません。

運気も体力も落ちる一方の所、ブエノスアイレスの空港で最後のダメ押し(ダメだしか?!)が来ました。
(決して空港や職員が悪かったわけではありませんが・・・)

散々待たされたあげく、荷物検査で、とめられて、全部開けろと言われたのです。
中からは、出てくるわ出てくるわ、怪しげな物だらけです。

まずはあのピタット君。(アダンさん、当たり〜) なんじゃこりゃ!って思えますもんねえ。

「そ・それは、飛行機の窓にハリつけてぇ・・・・空気抜いて・・・・汗・・・」

説明すればするほど、不審物になり、ド壺にハマって行きます。

そこに時限爆弾みたいな簡易赤道儀ときたら、不審者決定です。

女性のバッグとは到底思えない、異様な物体がゴロゴロ出てくるので、検査官はいぶかしげに、全て触って広げて行きました。
広げるのは簡単ですが、これらを戻すのは、えらい大変な作業なのです。
とりあえず、突っ込んでも入らない分は、ポケットに入れて、ようやく空港を出ると、ツアー会社のおっちゃんが待っていてくれました。とてもほっとしました。
これでゆっくり寝られるかと思いましたが、ホテルに着いてから、再度荷造りをして、また寝られない夜になったのでした。


翌日はもう日食前々日でした。当初の予定では、朝9時から日食会議の1日になるはずでしたが、会議は翌日に変更となり、市内観光を行うことになりました。

皆が集まり、ネット検索をしていました。
今回のツアー参加者はドイツ・アメリカ・ギリシャ・イスラエル・チリ・ベルギー・オーストラリア・コロンビア・ブラジル・・・など、様々な国から集まっていました。

「明日、パタゴニアに嵐が来るらしいでぇー。こらあ、ブリザードやなあ・・・」(なんで関西弁??)

「それに、
空港ストやってるから、明日、飛行機飛ばへんかも・・・」

「スト解除になっても、今日のあおりで、
まともに飛ばないし。」

雪嵐やったら、着陸でけへんし・・・・

「え?ここじゃあ皆既にならないから、
とにかく、パタゴニアまで行かないと。

飛行機が飛ばなかったら、バスになるらしいでぇ

3000kmやでぇ。時速100kmノンストップで30時間の道のりや!!

そんな事を話しながら、バスの市内観光は始まり、市内をぐるぐる・・・降りては歩き、歩いては乗るを繰り返し、同じ場所を何度も通って反芻しながら、延々と続きました。

この市中引き回しが終わると、今度はタンゴショーが深夜12時まで。

タンゴショーは、流石本場だけあって、種類も豊富で、とても楽しめましたが、数時間後には出発しないといけない事を考えると、とっとと部屋に戻って寝たいという心境でした。
それに、メールチェックや携帯の充電もしなければ・・・・

午前様で部屋に戻ると、ツアー会社の配給品のリュックや折り畳みいす、日食メガネ、Tシャツ、帽子、などなどが届いていました。

でも、もう、荷物はいっぱいで、入りません!!

「くれるなら、日食の時に、現地でくれよー!!」

どうしようか困っていると、ルームメイトのアニータが、

「リュック、使わないなら、もらっていい??」

と聞くので、「もちろん、もちろん。喜んで、あげちゃうわよ〜ん!」

彼女はチャーミングな天文博士で、今回のツアーのゲストです。

椅子は、もったいないけれど、ホテルに置いていく事にしました。
シャワーを浴び、翌日の支度をし、明日、講演を控えたアニータに気を遣いながら、遅い無線LANで、メールチェック(ここでも「パタゴニアは吹雪」って情報が飛び交っていました。)をするうちに、すっかり夜が更け?(明けか?)、ベッドに入ったと思ったらもう起床。

さあ、これから嵐になるのでしょうか???
飛行機は飛ぶのでしょうか???
不安一杯の出発です。
現地の画像をそのうち入れるつもり。


2010年皆既日食レポート その4につづく

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