パタゴニア皆既日食

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レポートその1 言い訳と計画の巻き

報告が大変遅れてしまいました。汗!
なぜって、帰国した時には、へろへろ状態で、体中に湿疹ができ、特におなかから背中にかけては、水ぶくれになって、皮膚だけでなく、体の芯までズキズキ痛み(帯状疱疹だそうです)、しかも、足はむくんで象さんの足になり、血豆ができ、手の爪ははがれかけ、頭は禿げ、虫歯の詰め物は取れ、顔は雪?焼け・・・・ とにかく(これぐらい書けば、分かってくれます?)、自分のHPどころではなかったのです。
しかも、厳冬の南米から帰国したら、日本は灼熱地獄!!!頭の中までとろけそうです。ハア。

それに、もう何処かのブログで、(ちゃっきりの)パタゴニア皆既日食レポートをご覧になりました???
もしかして、ここ??
はいはい。原村で講演を聞いて下さっただけで、これだけの物の書けるブログオーナー(アダンの実)さんに、平伏、脱帽しました!
内容に一部フィクションはあるものの(天文少女は正しいとしてぇ!)、こんなにおもしろいリポートを読んだ後では、このHPはおまけみたいなもんです。

でも、丁度良いので、一部彼のリポートを逆輸入(これって盗用!?)しながら、報告をさせて頂きましょう。


2010年7月11日(世界標準時で)、南太平洋から南米にかけて、皆既日食が起こりました。通称?『イースター島日食』です。右図参考→
よ〜く見てみましょう。「島 ・島 ・島 ・島 ・・・・」 島のオンパレードです。
島と聞くだけで、あの、昨年の、素晴らしいトカラの島々と、悲しい結末に終わった日食を思い出さずにはいられません。(聞くも涙、語るも涙の物語・・・)

ああ トカラ!
平成21年7月22日 日本最後の秘境 ・トカラ列島
平成22年7月11日 世界最後の秘境?イースター島
ムム?似てる!!!

トカラ列島タタコト島!
ぴったりはまる、この響き。もはや偶然と思えない!
かつて、タタコト島はトカラの一部だったに違いない。(これは世界的発見かもしれません!)

ああ、走馬灯のように心は巡るのです。
下見で行ったトカラの星空は、日没と共に天の川が見え、しかも天文台の三鷹製口径60cmの望遠鏡で見せて頂いた天体は、いずれも驚嘆する程明るく、星雲等の認識が新たになるほどでした。
南太平洋の島々もきっと、凄い空だろうと思います。(三鷹製天文台はないでしょうが・・・)

素朴で温かい人々、おいしい食べ物、青い海・・・・・・・・そして真っ暗な皆既日食。

そう。トカラ日食は、その暗さでは際立っていました。皆既が深く、また雲でコロナや地平線の光が見えなかったからでしょう。「真っ暗くらスケ出ておいで〜」と歌いたくなるほど。(ちょと違うか!)

でも、コロナ「命」の日食病患者としては、やはりコロナが見たかった。

あの雲がにくい!


↑実際の地図はこちら。(我らが教祖?)Xavier Jubier 作


昨年に続いて今年もすべってしまっては、完全玉砕です。どうしてもそれは避けたい・・・・憎い雲を避けたい・・・・

そうだ!
雲の上に出よう!
飛行機で雲の上で観測すればいい!
日食飛行機だ!


料金が高額なのと飛行機の窓から、という制約が付きまとうが、天候に対するストレスがなく、ほぼ確実にコロナが拝める。(盗用)

そうと決まれば早速行動に移る。(ここまで盗用)

日食仲間に聞いたり、ネット検索してみると、ありました、ありました。

日本のツアーは、タヒチから飛行機が飛ぶもので、日本から3泊6日57.8万円でしたが、一人で申込はできず、115.6万円出せばOK と言われました。あれれ?それって、成田-タヒチ往復+ホテル代や食事代も2名分って事になります。うーん。納得いきませんよね。まあ、希望者は沢山いるので、一人モノはお断りって事でしょうね。
皆既時の太陽の高度も気になりました。30度との事でしたが、たとえば証拠写真?を撮る際、窓ガラスに対してレンズが30度傾くことになるわけで、反射も相当でしょうし、又外側の窓ガラスまで距離もあるので、かなりケラレやすいと思うのです。もちろん、皆既の太陽が見えないなどと言う事は絶対ありえないのですが(日食機ですから!)、見にくい、あるいは、撮影となると苦しいかもしれません。
昨年、夜明け前にインドから出発した日食機からの第3接触が、窓枠ギリギリだったのを、ユーチューブか何かで見ました。インド上空の太陽高度で、あれだけ端だった事を思うと、この30度はきついかもしれません。

海外のツアーもありました。
こちらは南米から飛ぶもので、一人でも参加でき、一人で一列確保もでき、現地ツアーだけでもOKでした。無期限マイラー(航空会社のマイレージがほぼ無期限で使えるのです。)には、願ったり叶ったりです。
日蝕しかやらない日蝕専門旅行社なので、データも確実です。
実はこの旅行社とは、既に顔なじみ?で、ゴビ砂漠日蝕の際も、現地ツアーでお世話になりました。
今回の日食飛行機は、アルゼンチンから、チリ沖1200kmまで飛び、上空1万メートルで観測するというものです。皆既時の太陽高度は10度です。これなら、バッチリ見やすい筈です。

早速、メールで連絡を入れた所、Welcome Back !! の返信が来ました。なんだか嬉しくなりました。
飛行経路を問い合わせたメールには、速攻で返事が来て、皆既前後40分間の1秒ごとの飛行機の位置(緯度経度や高度)の表が添付されていました。
さすが、日食屋!

私はファーストクラスの後ろのゆったりクラス(普通で言うビジネス?)、翼なし席を一列丸ごと、窓を一個半(実質2個)確保しました。
これで、誰にも気兼ねなく、のんびりゆったり日蝕が堪能できます!

天気なんて、かんけーなーい!
だって、私は雲上のヒトだもの〜〜ホーッほっほっほーーー
。(^0^*」(殆ど盗用)


一方、マイレージ特典旅行の空席を探しましたが、北米経由は残席なし、中国・ドイツ経由で一席しか残っていませんでした。この最後の一席を死守し、私の日食ツアー計画は決定となりました。

↑私の飛行機!

↑私の席!窓2個確保しまひた!


さて、日食飛行機となると、機材も制限されます。もちろん、見ることが第一の目的ですから、撮影は二の次ではありますが、一応証拠写真を撮っておかねばなりません。揺れる、小さな二重の窓からになるので、いつもの単焦点望遠は使えそうにありませんでした。
皆既中、カメラのモニター上で太陽を探して終わっては、元も子もありません。モニター画面に張り付いている事自体、本末転倒です。
となると、ズームレンズになりますが、一眼の600o相当などは、桁違いの金額になりますし、第一、重すぎるでしょう。もしかしてレンズのフードが窓より大きくなるんじゃない??(笑)
日食飛行機を選んだ時点で、撮影でなく、眼視を選んだのですから、画質にはこだわりません。ここはコンデジで我慢しようと思いましたが、いつも使っているカメラでは、拙すぎなので、光学ズーム20倍(フィルム換算560oだったかな?)のコンデジを買ってしまいました。
そして、窓ガラスにぴったり、はり付けるバキューム吸盤マウント(ピタット君ね。ナイスネーミング!アダンさん。)や、究極の自由三脚、テーブルに挟むクリップマウント、等々小物を買いあさりました。

日食撮影カメラはビデオとコンデジの2台だけなのに、架台だけで5個もあります(笑)。まあ念の為って事で。

窓ガラスに対して角度がある程度ついても、光が入らないように、スポンジでフードを作りました。
部分蝕のフィルターはどうしようかと思いましたが、日食フィルムをガラス窓にくっつければ、フードが押さえてくれるので、作らなくともOK.皆既直前に引き抜けば良いだけです。楽ちん楽ちん。グッドアイディア!
ホーッほっほっほーーー〜〜〜〜。(^0^*

とにかく、笑いが止まらない。

ごめんあそばせ〜。



2010年皆既日食レポート その2につづく


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