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スペイン金環日食リポート その2 (多重露出風画像)
多重露光は、一こまに複数の画像を写すことで、日食の時などによく用いられる撮影方法ですが、一コマに何回かシャッターを開けるため、一回でもミスをすると、全部がふいになりかねません。日食などの場合は、正確に時間を測り、構図なども、最初からきちっと計画をたててシャッターを切らないと、いけません。インターバルの時間が長くなったり短くなったりしても、みっともないし、露出時間が悪くても全てをダメにしてしまいます。日食中に雲が通過しても、そこだけが抜けたような画像になったりします。それだけに、一連の撮影がすべて完璧に行けば、その達成感は相当なものかと思います。 今回の金環日食に際して、多重露光(風)の撮影などはこれっぽっちも考えていませんでした。 まず、三脚はビデオ用の一つだけしか持っていきませんでした。なので、多重どころか、普通の静止撮影さえしないつもりでした。 又、レンズが28mmなのでデジカメですと、35mmフィルムに換算すると約42mmぐらいで、食の工程?が全て入るかどうか怪しい状態でした。 それに、残念ながら、私は多重露出ができるほど緻密な人間ではありません。 おしゃべりしながらの、お気楽観望とお気楽撮影が好きなのです。 ニコンの一眼レフデジカメはスイスの山々などを撮るつもりで持っていったので、出番はないはずでしたが、幸運にも、ぺぺが三脚を貸してくれたので、じゃあ、ニコンも使ってみるとするか・・・と思ったわけです。固定撮影を適当に沢山しておいて、後で重ねればいいと思ったのです。 なので、下の画像は、本当の多重露光ではありません。立派な合成!でも、決して作り物や偽物ではありません。 一応、11分間隔になっています。(一枚目が遅れました。) なお、現地の経度は西経4度、つまり世界標準時よりも西なのに、スペインはCentral European Summer Time を採用しているので、この日の日の出は8時20分、南中は2時過ぎ。10月だというのに、日没が8時!! 食開始の高度は15度です。 余談になりますが、元来夜更かしの国民性のようで、平日、夜12時になってもマドリッドは人がいっぱい。おしゃべりしたり、食べたり飲んだりが続く(2時頃帰宅だったり)のに、翌日は7時、8時出勤が当たり前。(家を出るのがという事です。) 昔あった昼寝の習慣も消え、昼食時間は一時間で、6時ごろまで働いて、その後、延々と起きているそうです。(暗くならないし・・・)美術館なども9時まで開館していました。ものすごいバイタリティーだと思いました。本人達もEUになってから、労働時間が増え、物価が上がり、大変だと言っていました。 そしてサマータイムのお陰で夜が来ないのです。7月の日没はなんと22時だそうです。 |
かろうじて、入りました。 最初のショットが遅れてます。 |
風景は日食後に撮影したものです。風景には(も?)手は入れていません。枝を削ったわけでもありません。 あ、リポート1で、雲ひとつないと書きましたが、小さな雲がありましたね。すみませぬ。 |
データ Date & Time: 9:42-12:15 (CEST) 7:42-10:15(Universal Time) October 3, 2005 Nikon D70 + Ai Nikkor 28mm + Baader Solar Film Place: Pozal de Gallinas, Spain |
金環日食その1(概要?ここ) | 日本語 | English Part1 |
金環日食その2(多重露光風?) | 日本語 | English Part2 |
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金環日食その4工事中(アニメーション) | 日本語 | English Part4 |
金環日食その5(早送り動画) | 日本語 | English Part5 |
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