45cmドブソニアン望遠鏡製作日記(1) by Shinohara

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1990年にゴミ箱を利用して、主鏡口径20cmの「スターダスト1号機」、1991年に、「スターダスト2号機」を製作し、2001年に、30cmの「夜なべドブ」を製作しました。この間、パーツ類やミニ望遠鏡など、いろいろ作りました。
夜なべ望遠鏡にも満足はしているものの、観望会などで大口径の望遠鏡を覗かせて頂く度に、やはり、更に大きな望遠鏡が欲しくなり、鏡がセールで出た際、速攻で買ってしまいました。口径45cmです。これで、小型・中型・何とか大型?が揃うことになります。

この望遠鏡の製作記録を、日記風につづって行こうかと思います。実は、鏡は買ったものの、仕事が忙しかった事もあり、手付かずの状態で数ヶ月が経ちました。イマイチ、モチベーションが上がらなかったというのも正直なところです。これではいけないと思い、こうして日記で公開して行く形で、自分を追い込み、モチベーションを上げようというわけです。

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セルベース部の構造についての説明をしたいと思います。
三角構造の方がY型構造より面積で1.5倍ほど必要になってしまいますが、DIYショップなどで入手しやすい部材で製作できます。Y型だと溶接か無垢のアルミからの切り出しとなってしまい、今の自分の環境では負担があるので、三角構造としました。スチール白平角パイプ1.6*40*20を使い、三本の端末部分六ヶ所を60度にカットしました。三本を固定するために、アルミ平角棒5*30を6個サンドイッチ状に挟み込み、皿ビスで固定としました。
白平角鉄パイプ1.6*40*20を使い、セルのベースを作ります。 サークルカッターの延長アタプタを作りました。50cm
までの円が切れます。
三個のセルベースを固定するアルミの部材を四個カットしてみました。裏表に固定するため、残り二枚作らないと。あと、この前作ったサークルカッターで、主鏡と同サイズのクラフトシート(黒)をカットしてみました。 セル支持部の構造図です。
セル部は三角構造として、鏡の受けにはやはり多点支持でかっこよくいきたいものです。30cmですが、温度順応に対しても、早いというのを実感しています。そこで18点指示としました。この図では支持部の位置しか入れていません。まだ細部の部材は決まっていませんが、出来る部分から初めて、そのうちアイデアが出てくることでしょう。


1/22 平角パイプ3本とアルミ部材6個を固定する為穴あけ&タップ作業を行ないました。
今日は、ベース部三本と固定部材6個(アルミ製)の中、残り2個の切り出しを行ないました。各部を固定する為に、穴あけとタップきりを行い、無事固定することが出来ました。あとは多点支持部の製作で、シーソー部分の部材は調達していますが、まだ三角形部分6個の部材が未定です。


22日依頼、平日はほぼ全滅状態でした。唯一、セルのシーソー部分を切り出しした位です。アルミ平角棒5*30を170mmに三本切ったのみでした。
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セルのシーソー加工
28日は同じくアルミ平角棒5*20三本切り、重ねて使うために穴あけ加工を行ないました。
本当の所、10mm厚のものを使用すればいいのですが、近くのDIYショップに無かったので重ねて使う事にしました。
あと買出しで12mmの座グリ用ドリルとM6皿ビスを手に入れました。
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加工ツール
作業に使っているツールです。
左の緑のは卓上ボール盤でセールで3980円でした。
右上の赤い万力は多分中国製、980円。その下の赤いバッテリードリルは1980円。下の青いドリルも1980円です。
どれも安価なものばかりです。自宅で出来ることは限られるので、安いものを使っています。処分もしやすいですし。


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昨日のシーソー部分の穴あけ残作業&タップ作業を行なっていました。これでシーソーはほぼ完成です。あとは三角形6個とサイドのサポート部分が残っています。まだ構想が決まっていないので、これからは出来る部分からやるしかないです。
とりあえず、べースの穴あけ作業を終わらせます。


2月4日
1月29日以来平日は全滅状態でした。土曜日4日は、所用により作業は出来ませんでしたが、材料の調達をしました。40mm鉄アングルとM6平丸ワッシャあとコルク材でした。

2月5日
3時間ほど進めることが出来ました。ベース部分のタップ作業6箇所と冶具の製作です。冶具は今後R加工が多くなりそうなので作りました。セルの三角形部分はアルミ10mm厚を使用したいのですがこのあたりでは手に入りません。しばらく保留状態か?
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セルベース部分
シーソー部分のタップ立て作業を行ないました。センターから半径128mmの位置です。裏面にはミラーボックス取り付けのため、377mmピッチでM8mmのタップを立てました。
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セルシーソー取り付け部
シーソー部分にM6座グリをし、ベース部分はM6タップとして、M6皿ビスにて取り付けです。間にはM6ナットを入れ、皿ビスを少し緩めてナットを締め、シーソーを可能としています。
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ツールの追加

サークルカッターの延長アタプタを追加しました。直径で42cmから64cmまで可能となるはずです。下はアルミ平棒で作ったコンパスです。DIYショップにあった物はなんか買う気がしなかったので。


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セル状況
5日以来、またしても平日は全滅でした。11日より鏡のサイドサポート部分に取り掛かりました。鉄3mmアングルと巾広金折4.5mm*60*120の継ぎ接ぎ状態で、計画性が無いのがまる解り状態です。
セル状況
鉄3mmアングルと巾広金折4.5mm*60*120の継ぎ接ぎ状態で、計画性が無いのがまる解り状態です。
セル裏面
皿ビス4個で固定し、M8のタップを切っています。後からの追加工なので、M8タップは表からの現物合わせになり、思ったより時間がかかり、一箇所のみしか終わりませんでした。


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他、自作の一部紹介