第9回双眼鏡・望遠鏡サミット その1
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2006年10月20日〜22日にかけて、愛知県東栄町御園スターフォレストに於いて、第九回双眼鏡・望遠鏡サミットが開催されました。 おととし初めて参加した時にも、凄い会だと思いましたが、今回も濃厚で、熱く、ディープな集まりでした。宿泊予約があるからとは言え、天候に左右され易い天文の集いで、完全予約制、飛び入り禁止のスタンスは、世間からは理解され難いのですが、一度参加してみると、そのこだわりに、至極納得します。 事前のMLで自己紹介は済ませておくので、参加者各人がどんな方なのか、又、機材やHPなども事前にわかり、当日集合した時には、既に赤の他人では無くなっているのです。ここでは参加者全員が主役で、また機材のそれぞれが主役なのです。たとえそれがチープなおもちゃの双眼鏡であってもです。(今回チー双クラブ会長が参加できなくって残念でした。) ちなみに、私は殆ど手ぶらの参加で、ギャラリー専門です。機材を持って行く必要性がありません。皆さんの機材を全部のぞいて回るだけでも、丸二晩かかってしまいます。 リピーターやキャンセル待ちが多いのも、うなずけます。ひと度足を踏み入れると、密で怪しい時空の虜(とりこ)になってしまいます。 このページは、ちゃっきりの独断と偏見とハッタリで、作成されたリポートページです。 正式で、正確なイベントリポートはこちらの公式サイトへどうぞ。 正式なのは「ハットリ・レポート」。うちのは「ハッタリ・レポート」です。(^^ゞ 前回、山ほど写真を撮り、更に、メモ書きもしたのですが、力が入りすぎて、そのあと、帰路の道中、頭痛で死にそうでした。 しかも、帰宅後は忙しかったり、データが多すぎたりで、結局HPは作れず、沢山の画像もお蔵入りになってしまいました。 今回は、無理せず、メモも取らず、気楽に撮影しました。(撮影の角度ももっと考えるべきでした。反省してます。ハイ) 記憶も日に日に薄くなっていますので、消え行く記憶を起こしながら作りました。 また、私はバリ文系人間なので、機材については、正直言って、全然わかっていません。ごめんなさい。(^_^;) 間違いなど、お気づきでしたらこちらにメールをお願いします。 更に、折角の美男美女達ですが、ぼかしを入れています。 更にその上、途中、カメラの電池切れがあったり、トラブルがあったりで、撮れなかった物もあります。全員のリポートができなくて、本当に残念です。 |
会は金曜夕方から始まっていましたが、私達は都合で夜に到着でした。 関西は朝からべた曇でしたし、現地の天気予報も芳しくなかったので、現地ふもとでアルコールを探しましたが、夜10時を過ぎている事もあり、空いている店もなく、コンビニもなし。仕方なく、現地に着いて空を見ると、雲間に星が見えています。受付を済まして、観望モードに入ると、一気に晴れてきて、全天快晴!(酒屋さんを探す必要はなかった!)とにかく、良かった良かった。 1日目は朝まで快晴。2日目は曇った時間もありましたが、晴れさえすれば、空自身は相変わらず良く、2日とも、黄道光が見えました。 オリオン座流星群もバンバン流れました。こんなに活発なオリオン群は初めてです。しかも、明るい火球クラスの物が多く、22日午前4時28分(@携帯時刻)には、痕がいつまでも残る大火球も見れました。 今回、個人的に満足していることは、馬頭星雲を、ノーフィルターで確認できた事です。(自慢自慢・・・はっはっは!) 先に、フィルター付き45cmの望遠鏡(uさんのだったと思います。)で見えたのですが、その後、観望マニアのYさん(彼の眼には、特殊なフィルターが入っているに違いないと思っています。)が武蔵5百で、ノーフィルターで「楽に!」見える・・とおっしゃったので、私もチャレンジしてみました。 最初は、全然わからなかったのですが、武蔵オーナーのKIKUTAさんが、丁寧に説明して下さり、更に、お隣のエチゼンヤさんをも巻き込んで、モニターや星図で、確認をさせて頂いたりして、何度も観察して、し・か・と・確認いたしましたぁ。 痛くカンゲキしました。!! 私の我が儘に、いやな顔一つせず(って、闇の中だからわからないけど)お付き合い下さったKIKUTAさんやエチゼンヤさんに、感謝です。 |
皆さんの機材は、素晴らしいものばかりでした。 スペックはいろいろですが、それぞれに、オーナーの思い入れが感じられ、ペットに近い愛情が感じられます。 自作された物も多く、そのアイディアやメカ知識や技術の高さに驚くばかりです。(尊敬のまなざし!o(☆∇☆)o |
日曜朝6時頃の会場風景です。 上の6枚と左の2枚は、撮影された時刻が5分と違っていないのに、突然の朝霧の襲来で驚きました。 |
上左二枚の画像は吉田さんのアストロフィジックス16cm。とタカハシTOA15cm。 この凄いツーショットなのに、他に画像が見つかりません。吉田様、お許し下さい。 上右の画像はミラクル勝原さんのTMB15cm。(+Pentax MS4) 松葉杖をついてのご参加でした。よくぞ参加して下さいました。いわさんのアシストにも感謝です。このお二人の間には、熱いものが感じられました。(友情ですよ。友情。誤解の無いように・・・。) これら3本が並ぶとは、何と贅沢な! いずれも、見ているだけで、よだれが滝のように出てしまう望遠鏡です。 |
高知の酒居さんの口径55cmドブソニアンです。素晴らしいの一言です! 前回お会いした時よりも、更にパワーアップされています。 このポンセット!です。 この薄さ!凄いです。(右画像) このポンセット一つで、本当に快適でした。 それに、脚立も以前よりも昇り易い物になっていました。(以前のは平均台風で、スリル満天!でしたが、今回のは安定してました。) この大口径を月一回以上稼動させておられるとの事です。これまた、素晴らしい事です! |
オカリナ演奏に始まり、空へのI love you ♪で終ったパフォーマンス、新鮮でした!!楽しかったです!! Fly me to the moon And let me play among the stars .... 実行委員の服部さんと田中さんに!熱烈な I love you ! |
YAMAさんの機材格納プレゼンです。 サンダーバードの曲が聞こえて来そうです。 台車で、エイヤッ。 腰への負担も軽そうだし、楽チンそう。あっと言う間に車に乗ります。 拍手拍手!パチパチパチ! |
左上 ご存知KIKUTAさんの武蔵五百です。これで馬頭をノーフィルターで見せて頂きました! この他、ネリウスツインなど、相変わらず、自作がいっぱいです。 右上 KIKUTAさん、ついに、車をトレーラー化してしまいました! 後ろの銀色の倉庫、機材をそのまま運べるコンテナーってとこですね。日本人離れしてます。以前は、機材の出ている間にのみ人間が休憩できたという事ですが、これも改造して、今は、機材と人と両方お休みできるそうです。 (機材に添い寝している、幸せそうなKIKUTAさんの姿が目に浮かびます。) |
以下、おおむね、機材紹介順になります。
←左画像 瀬さんのコーワ・ハイランダー・プロミナー(32X82mm)?です。 製作された田中晴男さんが説明して下さいました。 ご自宅?のサクラの樹?を乾燥させる所から始まったそうです。(実は切り出しからなのですが、そうHP上で書くと、桜保護団体とか?からクレームでも来そうなので、ここだけの話ってことで・・・ってしっかり公開してます!) 固く重い部材だろうと思いますが、田中さんらしい、美しい仕上がりですね。桜も本望でしょう。 |
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右画像→ 田中さん製作の20cm?反射双眼です。 見た目すっきりで、やはり美しい。 ファインダーの手前?に見えるこの棒?が肝心のようです。 |
関川さんの、反射双眼望遠鏡です。 この色、きれいですねえ。メタリック感に惹かれます。 ハンドルもしゃれていて、イタリアチック?な感じがしませんか?(どんなんやねん?) |
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右画像→ 相川さんのシュワルツ150s 双眼望遠鏡です。 架台はVixen HF 経緯台のようです。 |
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←左 相川さんのタカハシFC76 笠井の双眼装置?が着いているみたいです。 経緯台はVixen ポルタです。 |
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→右 ニコンのおもしろ工房のレンズ「どどっと400」にアイピースを付けられるようにした物のようです。 ニコンのお遊び系レンズが、テープでぐるぐる巻きになっていて、これまた、お遊び系のイメージに仕上がって?います。笑。 |
←左 水野さん、ごめんなさい。カメラの調子が悪くて、全然話を聞いていませんでした。 手前の金色の鏡筒は、コロナドの太陽望遠鏡でしょうか?? そして、手に持っておられるのは、Vixen (AD-VIX)の対空双眼望遠鏡?のようです。 他にも大きめな双眼鏡をお持ちでした。 |
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→右 手前にあるのは、じろーさんの太陽望遠鏡ですね。 をを!ダブルスタックだそうです。これに双眼装置が付いています。 奥にあるのは、タカハシTOA130 のツインです。 いいないいなああ。 背後に見える黄色の車(ルノー?)も含めて(じろーさんのかどうかわからないけれど)、全部がサマになっています。おしゃれなムッシュ風。 |
← ほそさんの、ニンジャ400ですが、よく見ると、上半分が改造されているようです。双眼装置がついていますね。 |
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→ 青の自作11cm 反射望遠鏡と、ミニミニ双眼望遠鏡。かわゆい! 三脚も手作りです。ひょっとして、イスもでしょうか?? (手前に見えている、ドデカイ双眼風の物はカメラ前にたまたまあった望遠鏡の接眼部です。口径20cmぐらいの接眼部に見えますね。爆) |
←左 中野さんの「ナカのイイヨ(114)ビノ」(Vixen ED114SS-BINO) です。 網状星雲が同一視野に納まる広視野。最高ですね。 (フリマにお宝の一部を出品して下さったので、つい、一つ二つ買ってしまいましたよ。) |
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→右 佐々木さんのC8です。(画像は篠原さん提供です。) セレストロン20cmF10 シュミカセです。 オレンジを見たらC8と思え!というくらい、C8のこの色は有名ですよね。 |
←左 野木さんの13cm EDのEMS双眼望遠鏡です。 Blue の名の通り、ピラーから鏡筒まで、青がきれいです。スカイセンサー仕様ということです。 |
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→右 Buruko ちゃんの写った画像を、篠原さんが送って下さいました。 ZenithStar 80ED EMSツイン です。 Buruko ちゃん、文句なく美しいです。 この色。真似できません。 |
←左 tamaki さんの自作 塩ビ8cmの鏡筒です。ここのフリマ品を利用されたようです。架台も自作のようで、穴がいっぱい空いています。 |
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→右 tamaki さんの自作、スケルトン15cm反射ドブです。Fが長くて、こういうのが、結構見えそうです。 こちらも軽量化の為に?、穴が大小あいています。デザイン的にも素敵ですね。 |
←左 かとちゅうさんの、オライオンジャ300です。 オライオンがニンジャの架台に乗ってる? 赤道儀にも乗せられて、写真撮影もできるようです。 |
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→右 加藤さんの「おでんでっせい」 オデッセイの改良版です。 |
←左 hama-san のタカハシFS102 のBINOです。F8ですって。視界3.3度から280倍まで行けるそうです。 |
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→右 hama-san のOmega3850です。 これらの2つを、背後に見える軽自動車1台に乗せて来られました。よく入りますねえ。 |
←左 いわさんのBORG125ED にEMS-BINOです。架台はVixen HF経緯台です。 この角度では全然見えませんが、ボーグの大きなヘリコイドがついています。 来年あたり、鏡筒にバッフルがたくさんついているかもしれません。? |
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右→ TOSHIさんの12cmF5 BINOです。(篠原さん提供画像) Toshi さんは、サミット常連?の中野さんの弟さんです。 当然、お兄様のご指南で、双眼望遠鏡の道に入られたのかと思いましたが、お兄様に無断で、この望遠鏡を購入されたようです。 初めての望遠鏡がコレ→ですから、今後が楽しみです。 それにしても、双眼病に感染し易い血族ってあるのかもしれません!(血は争そえない・・・) |
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←左 池田さんの31cm 双眼ドブソニアンです。改造が凝っています。 手前にある双眼鏡の対物レンズ前に、鏡があり、望遠鏡に入れた対象を双眼鏡で見れるようになっているらしいです。自然な姿勢で見れますね。 |
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→右 池田さんの星座早見球です。 見ている星空の星図が見れます。星図をプリントし、地球儀を作る要領で球に貼り、単眼鏡?で覗けるようになっているのだと思います。倍率も変えられるので、拡大して見る事もできます。バーニアダイヤルで日時を設定。 非常に良くできています。その方向に向ける仕組みも実に素晴らしいです。 白地バージョンもあります。 うーん、欲しいです! |
津村さんの25cm自作ドブソニアンです。組立てが見物(みもの)です。アッと言う間にできあがりです。しかも、筒の周囲にデータ?などがびっしり貼ってあります。星図テーブルもセットできます。ご覧になった天体は全て記録し、帰宅してからも、再度記録をチェックされるそうです。その緻密さ、丹念な研究の積み重ねこそが、津村さんの津村さんたる所以(ゆえん)ではないでしょうか? |
←左 小泉さんの、コスモキッズ改造版。XL28mm と LVW22mmの2合焦仕様で、主鏡を8mm 前に出しているそうです。おなかに1.5kg のおもりが入っているそうです。 (コスモキッズ身重(みおも)版・・・ではなく、赤ずきんちゃんに出てくる狼版でしょう。) |
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右→ 小泉さんの自作フリーストップ架台にフジノン10X70FMT-SX が乗っています。 高度・方位の目盛環付きだそうです。 |
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←左 エチゼンヤさんのドビーノ(25cm反射双眼)です。 ドビーノで見ているものを、天体用ビデオカメラで撮影し、ライブ映像をモニターで見ることができます。これがとても便利です。馬頭星雲を入れて頂いて、なるほどと納得しました。画面を見た後、眼が暗順応するにはちょっと時間がかかりますが、星図を見るよりも、やはりリアルです。 |
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→右 エチゼンヤさんのヘビーノです。(小泉さんの自作マウントの右の双眼望遠鏡です。)ネリウス80のBINOです。見かけによらず、重いそうで、ヘビーノと命名されたそうです。 |
夏目さんのコスモキッズ 「空とぶペンギン」 かわゆい 100乗!! 改造はKIKUTAさんによるものです。 とにかく可愛い! ペンギンの黒い部分はビニール?のようです。 ペンギンも、この機材紹介も、本人もかわいいです。 この機材紹介シート、会場中で、ず抜けて可愛いです! |
ここで休憩になりましたね。後半は第二部へ。
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サミットの公式サイト(服部さんのBIG BINO のサイト)