窓の外の明るさで目を覚ますと4時半だった。 雨はまだ降り続いていた。 朝食を終えた頃、太陽の光が至仏山方面に差しているのに気がついた。 食堂の窓辺に立ち外を見ていると、またまた期待していた虹が現れた。弱々しい虹だったが嬉しかった。カメラを取りに別館に行って戻ってくると、至仏山の山頂が雲の上に見えていた。虹はもう消えていたが、宿泊者の撮影タイムとなった。 |
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雨に洗われたヨシッポリ田代は、とても瑞々しい色をしていた。 その中を通る木道は濡れて光って、とても魅力的だった。 |
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7時半過ぎ、東電小屋を出発して見晴しに向かった。 木道の周りにハクサンチドリがたくさん咲いており、雨の雫をたくさんつけて輝いていた。 レンゲツツジに小さなキリギリスがいるのを見つけると、私は「小林義明の世界だ〜!」と言いながら、マクロ撮影に夢中になってしまった。 (この時、たくさん虫に刺されてしまい、帰宅してからその痒さに参ってしまいました) |
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オゼタイゲキの黄緑色の群落も美しいと思ったが、一つ一つを見ると雫がたくさんついていて、とても綺麗だった。 同行の人が「これぞ小林義明の世界!」と私を呼ぶので行ってみると、蜘蛛の子の塊を指さしていた。 私は小さな粒々が苦手なので、「面白いじゃない?」と言っているもう一人の同行者にお譲りした。 見ていると、一人がふうーっと息を吹きかけて、蜘蛛の子を蜘蛛の巣の四方八方に散らし、その写真をマクロで撮影していた。 |