〜2003年6月26日-27日:鳩待峠から尾瀬ヶ原へ〜2           
見本園を一周した後で至仏山荘前の休憩所で雨宿りをしていると、今夜東電小屋で合流することになっている知人一行と出会った。
挨拶を交わし、一緒に歩くことにした。

湿原にはワタスゲの白い穂が風に揺れていた。99年の豊作には及ばないものの、今年はワタスゲが多くて嬉しい。いきなりのフワフワのワタスゲとのご対面と、話し相手が出来たことで、私はかなり上機嫌だった。木道のそばに群落がないのは残念だったが、遠目には白い波状態という場所がいくつもあった。
白いフワフワのワタスゲとヤマドリゼンマイの若葉色、日が差すと白さを増す白樺の幹のまわりに色鮮やかなレンゲツツジ…。これが六月の尾瀬、私の一番好きな季節だ。

人が少ないので、ゆっくり撮影出来るのも嬉しかったし、ベンチでゆっくりおしゃべりするのも楽しかった。やはり平日はいいな…と思う。
定番ポイントのシラカバのまわりにも、レンゲツツジがたくさん咲いていた。(この写真ではアンダー気味ですが、実際のレンゲツツジはとても色鮮やかでした)
竜宮小屋近くで雨が降り始めた。雨宿りを兼ねて一休みするが、止みそうもないので東電小屋に向けて出発した。
竜宮十字路からヨッピ橋の間には、木道の両側にワタスゲの群落があり、レンゲツツジの数も多かった。雨のせいで遠くのシラカバがぼんやり霞んで見えて、写欲をくすぐる。同行の人たちも気持ちは同じらしく、みんな無言でシャッターを切っていた。

16時過ぎ、東電小屋に到着。夕食後、一時的に雨が上がったが、夜は再び雨になった。
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