〜2003年6月26日-27日:鳩待峠から尾瀬ヶ原へ〜4            
見晴しを出る頃には雨が上がり、梅雨空に青空が覗き始めた。
至仏山山頂はなかなか雲が切れなかったが、燧ケ岳の山頂は一瞬見えた。

上田代に着いて、「尾瀬の貴婦人」と呼んでいるシラカバの木の傍にあるベンチで休憩した。
風が心地よくて、いつまでもぼーっとワタスゲの湿原を見ていたい気分だった。
至仏山荘食堂で昼食を済ませ、山の鼻を後にした。

木の階段を登っている途中で、クルマバツクバネソウを見つけた。ツクバネソウはあちこちでたくさん見られるが、クルマバは珍しい。
先を歩いていた知人がオオバミゾホオズキが咲いていると教えてくれた。木道の脇にひっそりと咲いていた。
ギンリョウソウも咲いていた。
くっつきあっていて、面白い。
まるで、幼い子犬たちが兄弟でくっついているみたいに思えた。
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