時計を見ると、何時の間にか7時半を過ぎていた。 もっともっと撮影していたかったが、朝食時間はとっくに過ぎている。 あわててカメラをザックに仕舞い、まだ霜で真っ白な木道を戻ることにした。 途中、竜宮に泊っているお客さん数名とすれ違った。 みんな、熱心! だけど、私も含め時間にルーズなカメラマンは、山小屋にとっては迷惑なお客なんだろうな…と苦笑した。 |
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太陽が昇ってからもあまり気温が上がらなかったので、遅くまで霧氷を見ることができた。 青空と真っ白な霧氷…これも充分に綺麗だと思うが、朝陽が差し込んだ瞬間キラキラと輝き始めた光景は実に美しかった。 また来年も大霜に出逢えるような日に来よう、絶対に来よう…と思った。 |
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池塘も凍っていた。 これも写したいなーと思いつつ、先を急ぐ。 来年、大霜の朝になりそうな時はお弁当にしてもらおうと決めた。 |
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竜宮小屋に着くと、「大霜になって良かったですね〜。」と言いながら、笑顔のスタッフが温かい味噌汁をテーブルに持ってきてくれた。 うっ、やっぱり温かいご飯は美味しい。さっきの決意がすぐに揺らいでしまった。 |