■世界選手権に出場しそうな外国選手特集

SINCE 2001/07/01

普段から他国の柔道事情を知っていれば、どの国に強い選手がいるのか、わかります。

五輪や世界選手権で、選手にかけられる日本のメディアや一般からの『金』への期待は、そのほとんどが「日本だから金」というものではないでしょうか? 仮に、外国に田村亮子選手など日本のトップに匹敵する選手がいたら? 日本が挑戦者である場合もあるのですし、勝負はそのときにならなければわかりません。

サッカーでは、情報が多く、ほとんどの観客が日本のチーム力を知っています。しかし、柔道はどうでしょうか? 対人競技という性質もあり、相手を呑んで実力以上の力を発揮する場合もありますが、自分個人に限れば、相手の選手を事前に意識して観戦したことは、ほとんどありません。尚且つ、結果も日本人選手しか意識しないので、あまり他の優勝者は憶えていません。

外国の選手たちは、日本の選手よりも弱いのでしょうか?
答えは、否です。
必ずしも、そうとは言えません。

階級で言えば、女子78kg超級は中国選手の陣容が分厚いです。アトランタ優勝の孫福明選手、シドニー五輪優勝の袁華選手、前年福岡国際優勝のトンウェン選手と、名前を挙げるだけで金メダル候補になれる選手が3人もいます。

尚且つ、他国にも金メダル候補はいます。キューバにはベルトラン選手、ハンガリー優勝のゴンザレス選手、イギリスにはバーミンガム世界選手権優勝ブライアン選手、今年のドイツ優勝・ブルガリア5位・チェコ3位のシモン・カレンダー選手と、78kg超級だけでも、必ずしも勝利が約束されていない、現実があります。

こうした実情を、きちんと普段から伝えていれば、逆に選手の健闘や成長の姿も、きちんと見られるのではないでしょうか? 結果を論じないスポーツはありませんが、まずファンとしては結果のみではなく、そこへいたるプロセス、選手の成長を応援して、ひとつひとつの試合を通じて、励まれる選手の姿を応援したいと思います。

というわけで、ヨーロッパ選手権兼世界選手権前特集を、始めます。対象はとりあえず今年のヨーロッパ国際・ヨーロッパ選手権の結果を中心に、各階級の選手たちを、紹介します。

本当は、ヨーロッパ国際を世界選手権的に扱っても、いいのかもしれません。日本人選手が世界に挑む構図なのです。日本を代表する選手を、我々はあまりにも知らないでいますし、世界選手権と五輪を重視するあまり、こうした国際大会を軽視しています。しかし、参加メンバーは場合によっては、世界選手権などに匹敵しています。

お金があったら、来年はまったく報道されないヨーロッパ国際大会に同行して、全試合を報じたいなぁと思うぐらい、面白い大会と思います。

テレビ朝日主催の世界水泳と比較するのもなんですが、あれぐらい情報を大会前に流してくれたら、柔道も面白いと思うんですが、まぁ、やってくれないなら自分でやりますといういつもの考えで始まる、この企画にお付き合いくだされば幸いです。


日本代表選手

開催日程  男子(全柔連資料) 女子(全柔連資料)
2001/07/26
日本では27日00:00から生中継
+100kg級篠原 信一 +78kg級薪谷 翠
-100kg級井上 康生 -78kg級阿武 教子
2001/07/27
日本では28日00:00から生中継
-90kg級飛塚 雅俊 -70kg級上野 雅恵
-81kg級中村 兼三 -63kg級谷本 歩実
2001/07/28
日本では29日00:00から生中継
-73kg級金丸 雄介 -57kg級日下部基栄
-66kg級中村 行成 -52kg級横澤 由貴
2001/07/29
日本では29日23:30から生中継
-60kg級徳野 和彦 -48kg級田村 亮子
無差別級棟田 康幸 無差別級山下まゆみ
(選手敬称略)

現在わかっている、各国代表団

・中国
・ブラジル
・ロシア
・オランダ
・韓国
・カナダ
・アメリカ


ヨーロッパ柔道連盟内ランキングリスト


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