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2003講道館杯日本体重別柔道選手権

開催日 2003/11/15 09:00〜 女子7階級
2002/11/16 09:00〜 男子7階級
開催地 千葉ポートアリーナ
結果 5位
大会サイト 全日本柔道連盟
テレビ放送 フジテレビ:2003/11/16(日)26:15〜27:15
備考 入場料・一般1000円、学生500円:当日08:15から販売


観戦記(準決勝・3位決定戦)
注:試合時間は時計が見えなかったので、厳密ではありません。

準決勝:内柴 正人選手(旭化成) 優勢負
ポイント:内柴選手 指導+技あり(背負?)

高校時代のライバルの内柴選手も減量に苦しみ、-66kg級に階級を上げ、今年の実業個人優勝の実績を持って、講道館杯に臨みます。

この日の内柴選手は世界選手権代表候補として、昨年共にヨーロッパ遠征をした小見川選手との対戦を、ゴールデンスコアの末に寝技で一本勝ちしています。試合を振り返ると後半、小見川選手が非常にばてていましたが、今回、小室選手も同じような苦戦を強いられます。

内柴選手も小室選手も左同士、すんなり組んだ後、内柴選手は巻き込み、小室選手は上を取りますが、『待て』。静かな滑り出しです。

打って変わって内柴選手は前に出て激しく組みに行き、奥襟を持って回り、下から担ごうとした小室選手を潰し、腕十字を狙います。

内柴選手は引き手から背負い、さらに足を持って小室選手を担ぎ上げますが、これは小室選手が身体を回して背中を取り、そこから十字を狙います。

小室選手は小外刈を見せますが、内柴選手は袖釣り、これを潰した小室選手が後ろを取って、内柴選手を引っくり返し、得意の形で上を取りますが、『待て』。動きがあったのに止められてしまい、非常に惜しかったです。

内柴選手は左釣り手が強く、左右に揺らして足を出します。逆に巴を仕掛け、小室選手は上を取ろうとしますが、『待て』。この辺りから、『待て』の後、小室選手が起き上がるのに時間がかかり始めます。内柴選手は走って、開始線に戻ります。

あおりつつ回り、また潜ってくる内柴選手の動きに合わせ、小室選手は巴を狙い、上を取った内柴選手をがっちり抱え(注:ここでコムロック)、得意の形に引っくり返します。足を抜いて「抑え込み」になりますが、数秒で崩れ、『待て』。

この後も、内柴選手の振り回し、足、背負いと、動きは止まりません。再びの担ぎを潰しますが、これは深く入れません。前に出続ける内柴選手、十字狙いの巴も外れます。

再びの内柴選手の背負いも危険な形で、あわや一本と思われますが、これも体を巧く返して、足から降ります。ここで小室選手に「指導」です。

再度の背負いには対応し、再び潰して上を取っての抑えこみを狙いますが、『待て』、内柴選手は寝技も強く、チャンスを作らせません。ここでも内柴選手、先に立ちます。

回って背負い、さらにもう一度の膝付状態からの背負いで小室選手が背中から落ちて「技あり」、内柴選手、試合終了間際に決勝点を得ます。この後、内柴選手がリードを守りきり、優勢勝ちです。

小室選手も2回ほどチャンスがありましたが、一度は運悪く、二度目は内柴選手の逃げが巧く、抑えきれませんでした。とにかく、内柴選手の運動量・気迫、前に出て行く意志が小室選手を圧倒しました。
3位決:篠崎 悠選手(筑波大学) 一本負
ポイント:篠崎選手 一本(大外刈)

同門の筑波、さらには2001年ヨーロッパ修行に共に出かけ、袖車絞も身に付けている篠崎選手との対戦です。

互いに回りながらのところで、小室選手が潜ろうとすると篠崎選手が抱え込み、『待て』です。前に前に出てくる篠崎選手、小室選手はやや背負いを出しますがすっぽ抜けます。

篠崎選手に左奥を掴まれていい組み手にされると、巴で引っくり返そうとしますが、亀になった篠崎選手は堪え、『待て』です。

担ごうと潜る篠崎選手、再び距離を開け、両選手、しっかり持って組み合います。ここを回り込みながら篠崎選手が強引に得意の大外刈に踏み込み、1:34、片襟になった状態から小室選手を跳ね上げ、見事な一本勝ちでした。

小室選手がここまで綺麗な一本負けをするのを見るのは初めてでした。篠崎選手の得意の形で持っていかれた感じです。 掲示板に小室選手の書き込みがありましたが、「やや気持ちが切れかけていた」というのは大きかったかもしれません。

また、印象としては普段よりも足技がほとんど無く、担ぎや小内巻き込み、肩車といった動きもあまりありませんでした。やや先に動かれた後の対応が多いようでしたが、技の潰しから寝技に持って行ける回数が非常に多く、「技の外し方」が変わったような印象もあります。

本日はお疲れ様でした。5位入賞、おめでとうございます!
 
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