66kg級
〜第09試合〜


赤:小室 宏二選手
(了徳寺学園・筑波大学大学院←筑波大学:164cm・66kg)
白:坂口 洋和選手
(東洋大学4年:172cm・66kg)



久々の更新です。2回戦目の相手は東洋大学・坂口選手です。
引き手を切る小室選手 試合が始まると互いに距離を取り、掴みにいこうと間合いを詰めるものの弾きあい、すんなり組む形にはなりません。互いに前傾姿勢で再度組合い、小室選手は左釣り手、坂口選手も右手で釣り手を持ち、互いに引き手を持たない喧嘩四つになります。

坂口選手はこの距離から小室選手の右腕の袖を巧みに掴み、小室選手は釣り手を殺されかけると自身の右足を掴み、坂口選手の引き手を外します。

両者互いに釣り手を掴んだまま引き手を求める攻防が続き、小室選手は両襟を持つ動きを見せ、坂口選手は動いた小室選手の右手を掴みに行きますが、小室選手はこれを嫌い、外すとすかさず0:23に「腕返し」をしますが、これは間合いがあいて外れます。 小室選手の腕返し
釣り手を持ったままの形で小室選手はすぐに立ち上がり、再度の攻防が始まります。今度は小室選手が引き手を持ちますが坂口選手が外します。

同じ攻防の中、0:39、坂口選手が引き手をもつと同時に大内刈りを繰り出しますが、これは浅くなり、小室選手に足を外されて、「待て」です。

互いに消極的であると、「指導」が与えられます。
坂口選手の大内刈り
次の流れで小室選手は先に坂口選手の右釣り手の袖を持ちますが、坂口選手は接近で持ち合う中、右手を動かして牽制しながら今回の形のひとつ、小室選手の右袖を殺すことを優先し、もつれあうなかそれを達成します。すかさず、0:52、体落しを出します。しかしこれは距離が開き、自分から倒れる形にもなり、小室選手の釣り手が生きて、潰れます。
坂口選手の体落
機敏に坂口選手は動き、小室選手の背中を取ろうとしますが、小室選手はうまくさばいて下の形になり、足を使って坂口選手の身体をコントロールしに行きます。

しかし、ぶらさがられた坂口選手は寝技に持ち込まれないように持ちこたえ、1:00、「待て」です。
小室選手のコントロール
小室選手の一本背負投 両者の引き手争いが続き、何度か坂口選手が袖を持ちますが、小室選手は外します。そして1:22、先に動いて片側の釣り手を軸にした一本背負投を繰り出します。これは坂口選手の体と離れてしまい、坂口選手は上から帯を持ちますが小室選手の得意な寝技には行かず、「待て」です。
逆に同じ攻防から坂口選手が1:35に一本背負投を出しますが、これも浅く、逆に小室選手が動きを制して下から潜り込み、少し動かしながら袖と帯とを持って寝技の攻めを始めます。
坂口選手の一本背負投 寝技で攻める小室選手
引きづり込む小室選手 さらに小室選手は体を起こし、つられて坂口選手も立ち上がりかけますが、小室選手は体重をかけてくるりと後ろに転がり、1:45、坂口選手を引きづり込みます。

勢いよく互いに倒れてもつれるなか、坂口選手はこの形から逃れて立ち上がり、「待て」です。
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