レンゲツツジが綺麗なので、ベンチで休憩した。
今年はいつもの年よりオレンジ色が鮮やかだ。
牛首近くに来ると、ワタスゲの群落が広がっていた。
撮影していると、思いがけず前方からshinさんがやってきた。
「写したい方向に人が居て邪魔だと思ったら、花見さんだった」と嬉しそうに言っていた。
私もshinさんに会えて嬉しかった。
尾瀬に来ると、必ず一人は知り合いに会う。
尾瀬が会わせてくれた人たちだ。
shinさんと別れて竜宮方面に歩いていると、ここだけ、まるで景鶴山に抱かれるように、ミツガシワとリュウキンカがお花畑になっていた。
14時20分、まっすぐ竜宮小屋に行こうかと一瞬迷ったが、十字路を左に曲がってヨッピ橋方面へ向かった。
中田代もワタスゲが綺麗だった。
ヨッピ橋を渡りながら、ふと思い出した。
東電小屋前後がヘビの生息地域だということを。

それから先は恐くて足が地につかない。
ガサッという物音にキャッと叫んで足元を見ると、アオダイショウがするすると木道脇を逃げてゆく。
ヘビも驚いてるかもしれないが、私だって恐い。
恐る恐る、急ぎ足で通り抜けた。
結局、ヨシッポリ田代→赤田代→下田代の区間で六匹のヘビを見た。
ヘビのお蔭で写真どころではなかったので、見晴らしに着いた時はホッとした。
花盛りのレンゲツツジを見ながら、美味しい水を飲んだ。
そして、この季節、一人であの辺りを歩いてはいけないと肝に銘じた。
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〜2006年6月29日-30日:鳩待峠から尾瀬ヶ原へ〜2