〜2003年8月27日-28日:鳩待峠から尾瀬ヶ原へ〜5           
来た道を竜宮十字路まで戻る。
昨日はチェックインの時間が気になり、ゆっくり見ることができなかったが、ワレモコウがたくさん咲いていた。

昔、神様が赤い花に使いを出して宮殿に招いたが、この花には使いが来なかったそうだ。「吾も紅なり」と神様に訴え出た花がこのワレモコウだと聞いたことがある。
池塘を覗き込むと、ヒツジグサも少し紅葉している。
今はまだゆったりと水中から延びている茎も、晩秋が近づくとスパイラル状になって水中に潜ってしまう。
そういう季節がやってくるのも、あっという間だろう。
ミヤマアキノキリンソウもあちこちで湿原や木道を飾っていた。
もう見頃は過ぎているが、たくさん咲いていて嬉しかった。
竜宮〜上田代間の湿原にはツルコケモモが多い。
木道にしゃがんで湿原を覗き込むと、可愛らしい実をつけていた。
尾瀬では味見が出来ないが、赤く熟すと甘酸っぱい実になるそうだ。
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