大江湿原には、ワタスゲの群落の中で全然目立たない数のニッコウキスゲが、ちらほらと咲いていた。

朝日を浴びて、今にも咲きそうなニッコウキスゲ。
その向こうにはまだ固いつぼみのキスゲが控えていて、じっと自分たちの出番を待っているような気がした。
フワフワのワタスゲたちが、気持ち良さそうに初夏の風に揺れていた。
ワタスゲの季節だね…。
何も考えず、木道に座って、目の前で揺れるワタスゲを眺めているのがとても心地よかった。
小さなタテヤマリンドウたちも太陽の光を感じて、笑顔をふりまいていた。
可愛らしいというイメージがあるが、アップで見るとなかなか美人さんである。
ヒオウギアヤメも結構咲き始めていたが、今年はワタスゲの多さに影が薄くなってしまっている。
まとまって咲いていないと、色が濃くても、ワタスゲの白い波に飲み込まれてしまう…という状態だ。
アヤメが群落を作って目立っていたのは、沼尻近くと御池田代くらいだった。
〜2003年7月5日-6日:沼山峠から尾瀬沼&三条ノ滝へ〜4       
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