4時に起きて夜空を眺めると、星は数えるほど…。曇っているわけではなさそうだが、すっきりしない空だった。
懐中電灯で木道を照らしながら下ノ大堀まで行ってみる。だんだん、すっきりしない原因が霧だということがわかってきた。
日の出の時間になっても、霧が濃くて周りが見えない。
朝食時間が刻々と近づいてくる。
仕方なく、少しだけ霜化粧をした植物を撮影しながら、来た道を戻って行った。
戻りながら、こんな霧の深い日はもしかしたら白虹が出るかもしれないと思った。そんな風に期待すると、朝食時間が惜しくなってしまう。お弁当にすればよかったかな…と少し後悔した。
幸い、食事している間も霧は晴れなかった。

8時過ぎ、上空から霧が晴れ始め、青空が広がった。
見え隠れする太陽を背にして立ち、白虹の出現をじっと待った。
はっきりとすぐには白虹とわからなかったが、なんとなく白虹っぽいような気がする…と思った。あっという間に消えてしまったが、4〜5枚は写せた。

昨夜、長蔵小屋で谷川さんと白虹のこと等をおしゃべりしていたのだが、まさか本当に白虹を見るとは思わなかった。
今回はついてたな…と思う。
〜2003年10月18日-20日:尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ〜6        
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