翌朝、いつものように元長蔵小屋横に行ってみた。
三脚にカメラをセットしたものの、期待していた朝焼けはなく、燧ケ岳山頂も雲に隠れていて、手持ち無沙汰な時間が過ぎていった。
しかし、諦めて小屋に戻ろうとした朝食時間ギリギリ前に、ようやく雲が動き出し冠雪している山頂を見ることが出来た。
今シーズン最後の長蔵小屋を後にして、尾瀬沼ビジターセンターの角田所長を訪ねた。
今年は熊の出没情報が多いと聞き、にわかにポケットから鈴を取り出してザックに取り付けたりした。
大江川は空を映して青かった。
三本カラマツを通りすがりに見上げると、青空と黄葉のコントラストが実に綺麗だった。
キノコなどを撮影しながらのんびり歩き、沼尻休憩所に行ってみると、数日前に今年の営業を終了した休憩所の周辺には10名ほどのハイカーが休んでいた。
空いてるスペースを見つけ、少し早いが長蔵小屋のおにぎりでお昼にすることにした。
日帰りの人、大きなザックを背負った人、自衛隊の人たちが、ひっきりなしに目の前を通っていった。
〜2003年10月18日-20日:尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ〜4       
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