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2003講道館杯日本体重別柔道選手権
観戦記(2〜4回戦)
注:試合時間は時計が見えなかったので、厳密ではありません。第一試合:2回戦:北川 勝広選手(KKスポーツ) 一本勝 ポイント:小室選手 一本(腕十字) 本日の小室選手の調子を知る意味でも、最も大きな一戦となりました。対戦相手は講道館杯2000年3位、2001年優勝、2002年2位の北川勝広選手です。 序盤は北川選手が小室選手の左釣り手を巧く殺す持ち方をして間合いを探りますが、小室選手は巴から倒れたところを下から絡みつき、上を狙いますが、『待て』。 やや慎重に見合い、そこから小室選手が双手刈、倒しての寝技を狙いますが、北川選手が巧く小室選手の右腕を両足で挟み込んで、動きを止めます 小室選手の左釣り手を巡る攻防が続き、両者に『指導1』です。 北川選手は回りながらの体落としや、小室選手が懐に潜るとすぐに股に手をさして潰すなど、軽快な動きを見せます。 徐々に小室選手の左釣り手が生き始め、内股も出ます。北川選手は振り回しながらの内股を得意とし、その動きを見せます。小室選手は巴でこれに合わせて腕十字を狙いますが、『待て』。 組んだ瞬間の大外を狙う北川選手の動きがすっぽ抜け、小室選手は後ろをとりますが、北川選手は足をロックして動きを止めます。 北川選手の振り回しの動きが見られ、内股の足も跳ね上がりますが、小室選手は足の軸をずらして外側に入って倒し、引っくり返しての縦四方を狙いますが、『待て』。 今度は北川選手が強引に首投げのような形から小室選手に絞めを仕掛けますが、巧く抜けた小室選手が後ろを取り返します。しかし、ここで試合終了のブザーが鳴り、ゴールデンスコアに突入です。 北川選手の飛び込みの大内が外れ、小室選手は上を取り、絞めと抑えを狙っていきますが、ここで北川選手は裏になり、『待て』。 しかし次も北川選手の膝を付いた背負いを巧く返し、回りながら左釣り手で襟元を掴んでバックを取り、得意の形の抑えを狙って引っくり返します。そして、身体を捻った北川選手の腕を制して、6:16、渾身の十字固めで一本勝ちでした。 序盤以降は釣り手をしっかりと持て、北川選手の間合いにさせず、技を早く仕掛けてくる北川選手を的確に潰し、寝技のチャンスを作っていく試合運びでした。 第二試合:3回戦:伊藤 裕介選手(日本体育大学) 一本勝 ポイント:小室選手 一本(腕十字) 昨年は1回戦で対戦の両選手、そのときは小室選手の優勢勝ちでした。伊藤選手に小室選手はすかさず小内巻き込みでしょうか、動きを見せますが、小室選手はすぐに立ちます。 組み合って伊藤選手は潜りに来ると小室選手は前に逃れます。伊藤選手は距離をおき、追いません。両選手慎重に見合い、喧嘩四つで引き手を争いつつ、足を繰り出しながら、探りあいます。 小室選手は肩口を掴んで巴を狙いますが、伊藤選手は小室選手の得意の形には付き合わず、マイペースを保ちます。 伊藤選手は両襟を持ってあおりながら内股の動きを見せつつ小室選手を動かしていきますが、しっかり組み合ったところを斜め前に沈みながら、足を軸に回す横回転の巴投げで1:08に技あり、そのまま上を取った小室選手の腕十字で1:12、一本勝ちです。 小室選手の十字狙いの巴投げではなく、しっかり投げての巴投げからの、十字固めという連係でした。非常に冴え渡っています。 4回戦:村上 嘉広選手(天理大学) 一本勝 ポイント:小室選手 一本(腕十字) 技あり(巴投) 選抜優勝で一気に強化指定選手に名乗り出た村上選手、村上選手も-60kg級から階級を上げる経験をした選手です。 序盤はすんなり組合い、村上選手の飛ばした足に小室選手が片膝をつきます。天理の選手はしっかり組み合うという話がありますが、喧嘩四つながら両選手持ち合います。 村上選手の足技、内股の動きに小室選手はケンケン内股で足をあげ、そこから巴で投げて身体を浮かせ、下を取りますが、寝技にはいけません。 釣り手を持ち合い、引き手持った瞬間に村上選手は大内を仕掛けますが、ここを小室選手はかわすと即座に巴からの十字固め、村上選手の体を巧く倒して、0:54、一本勝ちです。今日の十字は、怖いぐらいに冴えています。 後半へ続く |
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