火星観望会

日時: 2003年9月13日(土) 19:00〜21:30
場所: 高槻市津の江グランド公園
主催: 豊中天文同好会・こども達に星を観せる会
月齢: 17
参加者:350名以上
参加スタッフ: 森部、篠原、長嶋、藤本、広瀬、床本、米田、柳、南、太原、茶木、
会場の下見は既に二回行い、現地までは二ルートあることもわかっていましたが、どちらも両側ガードレールのない細い土手を行くのが難儀でした。当日、細い土手を恐る恐る走っていくと、何と路上駐車の軽自動車がありました。
こ・こんな所に・・・・しかも斜めに駐車!
何とか通れるかと、そうっと前進しました。最も狭いポイントを、車の前半分が通り過ぎた頃、ガクっと前輪が落ちる感覚!ひぇ〜だめだ!落ちる! 即刻サイドブレーキを引き、バックに入れ、アクセル。そのまま細い土手をずっとずっとずっとバックしました。後ろから車が来なかったのは不幸中の幸いでした。結局もう一方のルートから、他の車の後ろにくっついて何とか現地に到達しました。

現地は視界をさえぎる物がなく、360度空が見えます。地獄の後に天国があった感覚でした。
既に観客が待っていました。スタッフも何人か準備中。観望を開始しているスタッフもいました。天気はおおむね良好。やや低いものの火星も見えていました。河川敷なので、風があり、ドブソニアンの像は揺れていました。シンチレーションも決して良くありませんでしたが、20cmF6反射で極冠も模様もわかりました。

今回の観望会は、過去に観望会を実施した小学校の元委員さん達に個人的にお知らせしたのと、前週の観望会の際に少し案内をしただけで、宣伝らしい宣伝はしていませんでしたから、来ても数十名だろうと思っていましたが、来るわ来るわ、各望遠鏡にすぐに列ができてしまいました。前週にも火星観望会を行いましたが、曇が多いのに350名以上が集まりましたから、火星の人気はすごいと思いました。説明をしながら、星図と解説を載せた資料を適当に配布しました。火星以外の天体も見せてあげたかったのですが、火星だけで列ができていましたから、しばらくは火星ばかりを見せていました。8時直後に月が昇って来ました。ドブソニアン望遠鏡で見ようとすると地面に這いつくばらないと覗けないほど低く、人の足が邪魔だったので、見やすい所に移動しました。望遠鏡の視野の中に、風景の後ろからクレーター達がぐんぐん昇る月を見るのは、何か偉大で、荘厳な、畏怖感さえ感ずる光景でした。

この時間になると雲も出てきて人も減りはじめました。Pentax125SDPの火星を見ました。シンチレーションは悪いものの見える見える・・隅に見えなくなっていく大シルチス、サバ人の湾、アリンの爪・・
他の望遠鏡では、M15・M13・M57・M29・ET星団・天王星・ダブルダブルスター・アルビレオ・ベガなどの恒星・・いろんな天体の観望も行われました。望遠鏡の見比べをさせて頂きたかったのですが、そういった余裕は殆どなく、9時過ぎから雲が増え、9時半終了となりました。最終的な参加人数は確かではありませんが、350名以上になったようです。
今回の観望会では懐かしい面々にも会えてとても嬉しかったです。場所がわかりにくかったので、到達に相当苦労した方々も多いようです。到達できなかった方々もおられるようで、心からお詫び申し上げます。
月を見ています。子供でも地べたにあぐらをかかないと覗けません。 フラッシュをたかないで撮影したので、真っ暗だったのですが、画像処理してここまでわかるようになりました。もちろんこんなに明るいわけではありません。
これもどんな様子かおわかりでしょうか? 広瀬夫妻とC11 森部さんの屈折望遠鏡
月のクレーターがよく見えてる。 こちらは火星かな?
藤本さんのタカハシTOA130 床本さんのVixenR200SS 篠原さんの夜なべドブ