マックノート彗星(C/2006P1 McNaught)


白昼でも見えるという世紀の大彗星(今世紀、まだ7年しか経ってませんが・・・)、マックノート彗星が、天文ファンを騒がせています。ただ、1月13日が近日点で、これからは、南半球に行かないと見えない上、暗くなってしまいます。

さて、私も、一目見ておきたいと思い、土曜13日の夕方、仕事の後、自宅から西の空を眺めてみましたが、西の空は雲が多くて、絶対に無理な状態でした。太陽さえ隠れています。こりゃダメだと思いながらも、双眼鏡(10X50)を出して、とりあえずピントチェック。太陽が雲に隠れているので、双眼鏡を覗くのも、ある意味安心でした。太陽が出ていたら、夕陽といえども、あなどれません。大変危険です。
パソコンのステラナビで、位置確認をしてみました。太陽から角距離6-7度。近! 見た目だけでなく、正に近日点通過中のマックノートでありました。
太陽が隠れているので、正確には太陽の位置さえわかりませんが、雲間の明るさから「ここらへん」ぐらいには想像できました。双眼鏡で適当に流してみました。雲が多いので、隙間をのぞくばかりです。隙間も、もやっとしていて、彗星探しには最悪です。
カメラと三脚もセットしてみました。本気モードなら赤道儀を出す所ですが、マンションの駐車場まで取りに行くのが面倒な上、この空では、徒労に終るだろうと思い、三脚だけで良いにしました。そうしている間に、空にちょっと晴れ間が出てきました。ラッキー!
もうちょっとだと思いながら、双眼鏡を振ると、何かが見えたような気がしましたが、戻るともうわかりませんでした。
ダメ元で、テキトーにシャッターも切っておきました。

画像をクリックすると、拡大画像がポップアップします。

太陽も見えない雲の間からかろうじて見えたマックノートです。PLフィルターを使ったので、コントラストが上がったように思います。下記4枚を重ねたものです。尾らしい物も見える気がしません? この雲間です。こうして見ると、こんな状況でも捉えられるこの彗星がいかに凄いかおわかりでしょう。それに、この状況がいかにラッキーだったかも、おわかりでしょう。


画像処理は一切していない、元のままの画像を切り取ったものです。

レジスタックスで重ねたら、こんなになっちゃいました。
なぜに、こんなに真っ暗????しかも、彗星?だけが、やけにあざやか。コントラストとかも全然触っていないのに。
ひょっとして、近くに居た水星の方???なんて不安もありましたが、尾があるように思います。彗星だと思いたいです。お願い。彗星って事にしておいてください。
どうか、そこんとこ、なにとぞよろしく〜。
違っていたら、愛嬌って事でお許しくらさい。

 

データ
日時:2007/1/13  16:52:06 〜16:52:49 
露出: 1/125, 1/200, 250, 320, 400, 640
レンズ:Nikon 180mmED F2.8→4 に絞る
フィルター:サーキュラーPLフィルター
カメラ:Nikon D70
撮影地:大阪府高槻市



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