国際宇宙ステーションを観よう!

画像:篠原 清昭氏

日本人宇宙飛行士も搭乗して来た国際宇宙ステーション(ISS)は肉眼で見る事ができます。
夕方か明け方、飛行機のように空を動いて行きますが、点滅していない事が一つの目安です。
人口衛星は、恒星や飛行機のようにそれ自体が光りを出している訳ではなく、太陽が反射して見えているので、時には、途中で消えてしまったり、突然現れたりする事もあります。これは地球の影に入ってしまったり、影から出てきた所から見えたりするのです。
他の人口衛星も同様に見えますが、国際宇宙ステーションは特に明るいので、見つけやすいと言えます。

経路予報を下記等で確認しておくとバッチリ見えます。

http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html (JAXA)
http://star2009.jp/iss/iss.html

(上記二つは、見えたら報告できるサイトもあります。)

http://astro.ysc.go.jp/satellite3.html
http://star.gs/~sat/sat/jin_i.cgi

(その他の人口衛星の予報もあります。)
国際宇宙ステーションを望遠鏡で撮影するツワモノ達も居ます。
経路がわかっていて、実際に空を動いていくのが見えても、これを望遠鏡で追いかけるのは容易な事ではありません。しかも撮影となると、ピント、露出、ぶれ、ガイド
といったいろんな要素をクリヤーしないといけません。

下の画像は、友人、篠原氏が撮影したものです。合成焦点距離が1500mmほどある状態で、手持ち同然で追いかけながら撮影したと思えませんね。
最も近くに来るのは、自分の頭上になる事になりますが、屈折望遠鏡なので、難易度も増すようです。
下から上に、新しくなっています。

これは良く撮れてますねえ。(いや、これも!ですね。)

篠原氏コメント:
28日は連休初日で、田貫湖から帰ってきて、少し休憩してから、近くの神社の駐車場に出かけました。
天気は、春先の少しどんよりした感じで、大気も安定していそうな雰囲気で、風もほとんどなくいい感じ。
シリウスで軽くピントを合わせました。鏡筒は赤道儀に載せていますが、ISSの軌道に合わせて
いるので、モータードライブなども入れていません。シリウスを撮影しても流れてしまいます。
なので、北極星を撮影し最終的なピント確認をしています。この間は少し多めに露出を入れましたが
さすがに入れすぎていたので、今回は少し抑えました。

2012年4月28日 19h48m19s
125SDP+2倍テレコン+EOS7D ISO=1600 1/500s

またまた、月と国際宇宙ステーション

篠原氏コメント(というか、データ):

2012年4月27日20h41m54s-55s
125SDP+1.4倍テレコン+EOS7D iso=4000 1/2000s
動画モードから7コマ静止画変換後 比較暗合成 シャープ コントラスト 明るさ調整

太陽とISS
黒点も沢山見えますね。
(今回は、撮影者名を入れさせて戴きました。)

篠原氏コメント
今日(3/​12)、日面通過の予報が湖西市(浜名湖の西側)で出てお​り、丁度調整休みだったので、天候はいまいちだったので​すが、出かけてきました。
道中、ぱらぱらと少し雨がありましたが、いくだけ行って​みるかと、湖西市の浜名という場所の田んぼの横の道路で​始めました。
雲量が多く、雲間のわずかな時間でピントと露出を決定し​て待機していました。
通過時間の頃に、大きな雲の中に入ってしまい、諦めてい​たのですが
数秒だけ雲が切れ、ちょうどそのタイミングに通過したの​で、撮影する事が出来ました。
上が北になり、右上から左下に駆け抜けていきました。
(75SDHFでも、スチルで撮影しました。)

撮影時間 3月12日15h25m17s~18s
場所   静岡県湖西市浜名
方法   125SDP+1.4倍テレコン+EOS7D​ 
      動画モード27コマ比較暗合成 シャープ コントラス​ト 明るさ 色調 調整
      バーダー撮影用フィルター+ND4 iso=​200 シャッタースピード1/3200s

真昼間の金星とISS
昼間でもISSが撮れるのですねえ。

篠原氏コメント:
今日(2/27)、休みだったので、予報が出ていたissの金星通過を狙って来ました。天気はほぼよかったのですが、少しうす雲がありました。
昼間で、ピントや赤道儀のセッティングが大変でしたが、なんとか予報10分前に完了し、撮影することが出来ました。
右上から左下に駆け抜けていきました。画面の左が北になります。

2012.2.27 12h33m07s~08s
Pentax 125SDP+1.4倍テレコン+EOS7D  動画モード 24コマを比較明合成後、シャープ コントラスト 明るさ調整  
静岡県磐田市匂坂上にて

PS:
前日、夕日の動画を撮影していたので、設定がそのままになってしまい、isoオート
中央部平均測光モードだったので、シャッター速度の記録が無でした。
現地に余裕を持っていけばいいのに、1時間前につき、赤道儀のセッティングとピント、あと金星の導入に手間取り、なんとか導入できたのは10分前だったので、マニュアルモードでの設定をすっかり忘れてしまいました。
赤道儀のセッティングは、コンパスでの方位設定は、使い物にならないのが、はっきりわかりました。太陽位置と時刻から、方位をだせばもっと正確に極軸を出せたのに。
高度は水準器を赤道儀に張り付けているので、よかったのですが。
安全策で動画モードで撮影しましたが、こんどは一発勝負で、静止画を狙ってみます。
 ISSの月面通過

久々のISS画像です。今回はカメラの動画モードを利用されたようです。

ご本人コメント:
2月3日にISSの月面通過の予報が近場で出ていましたので、チャレンジしてきました。
ひさしぶりのISSで寒かったですが楽しめました。

撮影場所 静岡県周智郡森町間詰
撮影時間 2012年2月3日22時23分56秒
撮影方法 125SDP+1.4倍テレコン+EOS7D  ISO=3200 1/1600s 動画モードにて13コマをステライメージにて比較暗合成 シヤープ コントラスト 明るさ調整
EM100にて追尾

ISSの日面通過

ご本人コメント:
岡崎市本宿台という所に、遠征してきました。2月くらいからチャンスがあればねらっていたのですが、今回は天気もなんとかいけました。
予報時間の数秒後には雲の中に入り,あぶなかったです。
上が北になります。右下から入り、左上に抜けていきました。中心を通った場所で0.6s程なので、多分、0.5s位かな?ピントがあやしいので今後の課題です。

2011/7/9 10h9m16s
125SDP+EOS40D +アストロソーラーフィルター(撮影用)+ND4 
1/3200S  ISO=100


PS:おまけですが、右上に白斑も写っています。黒点も見えますね。(HP管理人)
  

ISSの月面通過

大きな画像ですみません。
ISSの月面通過の様子を篠原さんが、捕えましたので、ご紹介しましょう。

ビデオだと、沢山のISSが並んで、分かり易いのですが、左の画像で、どこにISSがいるか、おわかりでしょうか?
わからない方の為に、赤丸を入れました。(右の画像)
これでおわかりですよね?


ご本人のコメント:
最近、issの日面と月面通過が見られないかと、ネットなどで、調べていましたが、ようやく撮影できることとなりました。1か月位前にも日面がありましたが、天候がだめでした。

データ
2011.4.16  19h46m31s
125SDP+eos40d iso=1600  1/2000s
掛川市下土方にて撮影
画面の上が北です。

ご本人コメント:
4月9日ISSの好条件だったので、撮影してきました。
2012年4月9日19時49分28秒
125SDP+2倍テレコン+EOS7D 1/250s  ISO=1600 EM100赤道儀

19時過ぎ、仕事上がりに空を見てみると、案外いけそうな感じだったので、鏡筒を取りにいったん自宅により、近場にある神社の駐車場に出かけました。
予報では天頂近くで地球の影に入り、消えてしまうので、前半だけの勝負となります。シリウスと自作のピントチェッカーで合わせ、待機していました。
露出は多めに1/250s ISO=1600にし、出来るだけなめらかになるよう望遠鏡のファインダーを覗きながら、手動追尾で追っかけました。
カメラは高速連写モードにしています。360コマ撮影したうち、使えるのは10コマほどでしょうか。

2010年5月17日
をを!腕前更にアップですね。

ご本人コメント:
昨日と今日撮影しました。16日はアトランティスが後方5度についていました、最初はどちらも暗くて分からなかったのですが、後半明るくなってから分かり、撮影したものの、ただの点にしか写りませんでした。

←5月17日分
0351 125SDP+2倍テレコン+延長チューブ 焦点距離1894mm
   EOS40D ISO=1600 1/125s s=3~4/5 T=3
ISS(国際宇宙ステーション)の画像
を!機材を換えたようです。写りも違いますね。

本人コメント:
今頃(5/7)になって4月30日のISSを選別しました。
シャープ強50%でコントラストと明るさ調整しました。
架台が弱く、流れているコマばかりでした。

2010年4月30日19h22m14S 
125SDP+2倍テレコン+延長チューブ EOS40D
ISO=1600  1/160s
ISS(国際宇宙ステーション)の画像

2010年4月28日

時刻 : 20h7m12S 
1/160s
ISO=1600 
EOS40D

スペースシャトルと 国際宇宙ステーションのランデブー写真!
これは記念すべきワンショットですね!
日本人宇宙飛行士の野口さんが滞在中の上、山崎直子さんがスペースシャトルで、ご対面。
日本人同士が宇宙で出会うのも、史上初です。この2機が手をつないでいる姿を篠原氏が捕えました。

以下、篠原氏コメント:
2010年4月9日
最近の5日から連日の可視パスをねらっていましたが、9日朝ようやく撮影できました。毎日3時起きで、天候不順ばかりでした。
9日も天気は悪く、あきらめそうでしたが、本日をのがすと今回のミッションの良い条件の撮影最後だと思い、だめもとで近くの神社に出かけてきました。
雲量9~7/10ほどで雲間に出てきたとき撮影することが出来ました。写りはよくありませんが記念になる撮影となりました。
共通
ペンタックス75SDHF+2倍テレコン+延長チューブ+EOS40D
ISO=1600 1/125s ビクセンポルタ架台

時間
8040 4月9日3h53m30S
8055    3h53m38S
8085     53m54S
8092     53m58S
8099     54m02S
2010年3月5日
5日は、天気予報どうり日中は良く晴れていたのですが、15時過ぎあたりから薄雲が張り出し、夕方には太陽の位置が何とか解る程度となり、夕日撮影は断念。
それでも天頂は何とか晴れているような感じ。風がもろに当たる、夕日ポイントから車を500mほど移動させました。
ピントも合わせられる対象がないので、2月24日のまま動かさずに待機。
グレー色の雲が西からかぶってきており、60~70度位高度が上がってから捕捉、撮影を行いました。100コマほどしか撮れませんでした。そのなかのベストショットです。

3月5日18h03m02S ペンタ75SDHF+2倍テレコン+延長チューブ EOS40D ISO=1600 1/100s T=1/5
2010年3月22日
3月22日夕方のもので、大阪上空を通過していった物ですが、あいにく天気が悪く、雲量9/10ほどであきらめていたのですが、4分間のあいだ、延べ10数秒晴れ間を通過したときにだめもとで撮った物です。

18h48m12S 1/100s
撮影地:静岡県掛川市
2010年2月24日
日本の実験棟である「きぼう」も写っているようです。

ご本人コメント:
24日は、条件が良くねらっていたのですが、晴れてくれたので撮影することが出来ました。
全国的に晴れていたので沢山の方がチャレンジしていたと思います。

次回チャンスは3月3日ですが、夕方なので仕事と被ってしまうのかな。
朝だと、晴れさえすれば支障なく撮影できるんですけど。

2月24日5時48分02秒
75SDHF+2倍テレコン+延長チューブ EOS40D ISO=1600  1/125S



篠原氏のISS画像と撮影の記事が、中日新聞に掲載されました!
元日一面です。(どれかわかりますか?)
ご近所の西村栄男さんも(新星他多数発見)載っています。
左の一面の中の、掲載箇所です。 ついでに15日の地方版にも。
(顔は消させて頂きました。)


 12月8日 朝の分です。
 撮影:12月8日06時06分10秒

 イマイチはっきりしませんね。
 見る角度で、全く異なりますね。
↑09年10月30日


↑09年9月27日
篠原氏コメント:昨日と今日はISSの夕方の見ごろだったので、近くの神社に出かけてきました。昨日は時間ちょっと前に曇られアウト。
今日は何とか天気も持ってくれ撮影できました。何回かやってきてるので、コツが少しだけわかるような気がしてきました。
↑09年9月8日
篠原氏コメント: 今日は、ISSの条件が良く、天気も何とかなりそうだったので、早めに仕事を上がり、近場で撮影してきました。
↑5月10日撮影 
4月3日の物ほど、鮮明ではないものの、それらしく写っていますね。

篠原氏コメント:透明度がいまいちでしたが、晴れていたので出かけました。
ペンタ75SDHF+TC201+延長チューブ EOS40D ISO 1600 1/200S
↑撮影日時:2009年4月3日 18h46mくらい 
(更新したつもりでいたのですが、しそこねていたようです。
今ごろ(5月13日)になって、更新です。篠原さん、せっかく送って下さったのに、すみませんでした。)

   ペンタックス75SDHF+TC201+延長チューブ+EOS40D  合成焦点距離 1500mm位  ISO 1600 1/200s 薄雲あり
↑撮影日:2009年1月17日
データ:ペンタ75SDHF+TC201(2倍テレコン)+延長チューブ+キャノンkissD  fl=約1250mm  Iso1600  1/400s


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