ルーリン彗星(C/2007 N3)

ルーリン彗星は2007年に、台湾の鹿林(ルーリン)天文台の葉泉志と林啟生によって発見された非周期彗星です。
2009年2月24日に地球に最も接近しました。その距離は0.411天文単位でした。(1天文単位は太陽から地球の平均距離で、約1億5000万キロです。)
最接近した際の明るさは約5等級で、残念ながら都会で、肉眼で見る事はほぼ不可能な明るさでした。

さて、例によってですが、自分は都会に居て、しかも写真を撮る根性がないので、友人の篠原氏が撮影されたものを掲載しておきます。

データは全て共通で
撮影地: 静岡県掛川市小笠神社
撮影機材等:ペンタックス 75SDHF + RC ×0.72(合成fl=360mm)、キヤノン EOS 40D(ISO 1600、ノイズリダクション:ON、T=2/5)、
LPS-P2フィルタ使用、ビクセンGP赤道儀
T=○/5 は透明度(Transparency) です。

画像処理は、ステライメージにて、コントラスト/明るさ、トーンカーブ、ネビュラースムーズを入れています。


2月22日

0:26:00 - 60秒露出
3月1日
T=2/5

20:16:20 - 120秒露出

30mmの双眼鏡で確認できました。
撮影時うす雲にかかってしまいました。
3月2日
T=2/5

20:50:30 - 120秒露出

30mm双眼鏡で確認できましたが、月の影響と薄雲に悩まされました。

3月4日
T=3~4/5

20:38:54 - 60秒露出

30mm双眼鏡でなんとか確認できる程度でした。
雨上がりで透明度は良かったのですが、すじ雲により60Sしか露光できませんでした。

3月10日
T=4/5

22:12:18 - 30秒露出

透明度は良かったのですが、月の影響により30mm双眼鏡では確認できず。
3月11日
T=4/5

21:20:00 - 30秒露出

コメント:
満月で透明度が良。
肉眼で3等星があぶない状態でしたが、60mmのフィールドスコープで確認できました。
30mm双眼鏡では確認できず。
3月14日
T=4/5

21:27:26 - 60秒露出


同架した60mmフィールドスコープで確認。
NGC2420(左上)と右中のエスキモーの間を通過中です。
3月15日
T=3/5

20:15:03 - 90秒露出

60mmフィルドスコープで確認。30mm双眼鏡でも位置さえ解れば見えている様でした。
3月17日
T=2/5

20:47:09 - 90秒露出

黄砂のため透明度悪。
光害の影響を少なくするため、フィルタ使用。60mmフィルドスコープでの導入も苦しくなってきました。
3月24日
T=

20:47:09 - 90秒露出




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