2010年1月15日日没帯食


太陽の露出は良かったけれど、船が切れてしまいました。 完全に露出オーバー 太陽は一部露出オーバーですが、構図はこれがベストでしょうか?
ブラケット(自動多段階露出とでも言いましょうか?)撮影したので、露出オーバーになってしまいました。ざんねん!

2010年1月15日にアフリカ〜中国にかけて金環食が見られました。
残念ながら日本では、金環食にはならず、部分蝕のみですが、欠け始めた太陽がそのまま沈む、日没帯食を見る事ができました。
部分蝕、それも、京都付近で食分0.264なので、あまり期待はしていませんでしたが、見るなら、とにかく西に地平線か水平線の見える所にしなければと思いました。
地平線の見える所などは、近所で探しても殆ど無さそうですが、水平線は、島国日本!いっぱいあります。

最初、ポートアイランドが良いかと思いました。明石大橋と欠けた太陽が、ワンショットで収まるかもしれないと思ったのです。
がぁ、Google Earth でシミュレーションをして見た所、欠けた太陽は淡路島に阻まれる事が判明。(グーグルさんよ、あんたはえらい!)
グーグルで海岸沿いを西に西にと進み、なおかつ、車の停められる所を探して行くと、海峡大橋まで行ってしまいました。

大橋と一緒に写すのは無理でも、確実に水平線に太陽が沈んで行く場所です。それに、大橋に邪魔される事がありません。橋より東側だと、巨大な橋脚や橋そのものが、太陽を隠してしまう可能性もありますから、橋を越えた方が確実です。

というわけで、同好会仲間と一緒に、明石大橋の橋げたの所(橋の科学館の前)で、観測する事にしました。

駐車場からはちょっと歩きますが、みなさんが機材を持って下さったので、本当に助かりました。
海辺だけあって、風が強くて、とても寒く感じました。

西の空には、雲が広がっており、これはダメかも・・・と思いました。
どうせ、徒労に終わる・・・んじゃなかろうか・・・と思うと、機材を組む手も、のろのろでした。 
用意した機材は、カメラとビデオの二種類でしたが、一方の赤道儀に望遠鏡+カメラをセットしたら、もういいかと思いました。

太陽は雲間に見え隠れする程度で、位置合わせはできても、ピントが分かりませんでした。

明石での日食データ(エクリプス・ナビゲーターによる)
第1接触 16:47:15
日没   17:13:16

最大26分間ありますが、雲が多くて、無理そうでした。

欠け始めの時、ちょっと顔を出してくれましたが、そのあと、雲に隠れてしまい、あとは雲の切れ目を狙うばかりでした。
もっとも、切れ目と言っても、一か所、細く空いている所があるのみで、太陽一個分もありませんでした。
じっと、待っていると、切れ間の空が赤くなり、ついに、太陽が見えてきました。
「欠けてる欠けてる!」
肉眼でもわかりました。
フィルターは要りませんでした。

見ながら撮影していると、海面を船がすべって来ます。
おっ! いい時、いいもんが来たもんだ!
欠けた太陽の下に、絶妙のタイミングで、フェリー?か何かが、滑り込んで来たのです。
それも、420mm(35mm版だと約672mm相当)で撮影するのに、ぴったりの大きさの船が、これまた、ぴったりの距離の所を、通って行きました。
(まあ、もうちょっと小さい船の方が良かったかな?)

この、欠けた太陽が見れたのは、ほんの一分強だった事を思うと、私たちは、本当にラッキーだったと思いました。
(日頃の行ないが良いからねえ・・・爆!)

同好会のみなさん、お世話になりました〜。


共通データ
場所:明石大橋 橋の科学館前
機材:
レンズ:スコープタウン自作用レンズ D=50mm fl=420mm (言わずと知れた篠原製。昨年の皆既日蝕用に作って頂きました。)
カメラ:Canon EOS X2
ISO400, トリミング
撮影者:茶木恵子

日時:2009年1月15日
2913番:17:04:46 〜 1/160 秒
2914番:17:04:49 〜 1/41.5 秒
2915番:17:04:53 〜 1/80 秒




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