深井選手は5回目と、上から数えた方が早い出場回数です。一方、今回12人いる初出場選手である二宮選手、ベテランと若手の対決が全日本の注目と、パンフレットにありました。 深井選手は左、二宮選手は右です。互いに釣り手を伸ばしますが弾きあい、足を出しながら組みに行くのですが、0:29に教育的指導、さらに次の局面でも膠着し、一分ぐらいでしょうか、指導です。 両選手は釣り手を持ち合い、巧く深井選手が引き手で袖を持ち、密着した形で深井選手は背中を持ち、そこから小内刈りで体を浴びせ、1:35、有効です。 三浦選手と森選手の試合のような形で、深井選手はやや下がり気味で背中を持ち、二宮選手が内股などを出そうとしても、巧みに前に出て捌きます。小外で揺らぎますが組み手が外れ、組んでは仕切りなおしとなり、2:31、両選手に注意が与えられます。 外国選手に似た間合いというのでしょうか、二宮選手は普通に組むのですが、背中を持たれたりと、間合いを外されたりと、なかなか深く技を出せません。両選手組合い、深井選手が小外で軽く牽制してから、奥の足を刈る、本当に一瞬という、教科書のようなタイミングの鮮やかな谷落で、3:47、一本勝ちです。 パンフレットには強化コーチ・委員の方たちの試合展望がありましたが、そのなかで深井選手は組み手が変則的と語られています。その深井選手の巧妙な間合いにはまり、二宮選手が持ち味を出し切れなかった試合だったと思います。 |
10 | 二宮 大輔 | × | 谷落(3:47) | ○ | 深井 茂和 |