全日本選手権大会
第二試合


赤:三浦 猛選手

(宮城県警←國學院大学:初出場:東北地区代表:181cm・110kg)

白:森 大助選手

(北海道警←天理大学:3回目:北海道地区代表:186cm・105kg)
初出場の三浦選手と、3回目となる森選手の、体格も似通った、警察の選手同士の対決です。

森選手は真っ向からの右組み手で奥襟を取りに行きますが、透かすように三浦選手、独特の動きを見せます。喧嘩四つの左組み手ですが、背中を持ち、右手ではいきなり森選手の足を取り、倒しに行きます。森選手の身体は揺らぎますが、場外です。

内側に釣り手を入れて上からの圧力をかける森選手ですが、三浦選手は背中を持ち、下から脇に入り、力を入れさせないような形でしょうか。互いに釣り手を持ち合い、体落しや内股を狙うように、前に動きながら、交互に足を出し合うような形です。

なかなか組ませてもらえず、森選手、強引に引き手を先に持ちますが、流れの中で外されます。逆に三浦選手が先に持つ攻防もありますが、流れとして、森選手が上から振り回し、三浦選手が返しで、足を刈るか、取るかの攻防でしょうか。

2:15、三浦選手に教育的指導です。三浦選手はここから先に奥襟を持ちに行き、釣り手だけの内股で森選手の身体を浮かせ、会場をどよめかせます。この後も展開として同じ形が続き、森選手がどうにか釣り手を持っても、先に三浦選手が前に回って技を仕掛け、試合の流れを渡さないようにしています。

三浦選手が両襟を持ち、積極的に内股を仕掛けにいった4:14、森選手はこれを篠原選手の得意な形である「内股透(足を外すのではなく、相手の跳ねた足を殺しながら、上体を回転させる)」で、技あり、ポイントで先行します。

三浦選手も猛追しますが、先ほどまでの流れに似た、喧嘩組み手、引き手を持てない間合いが続き、体落しや足を持ったりしますが、深く入り込めず、時間切れです。

森選手、三浦選手ともに互いに引き手が持てない流れで試合を組み立てていましたが、三浦選手の内股を、森選手が透かした点が印象的です。それ以外に無いチャンスを、巧く活用したように見えました。

01 三浦 猛 × 優勢勝ち(技あり:内股透) 森 大助

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