久しぶりの、約一ヶ月ぶりの記述です。この試合は両者まったく同じ身長・体重という、異色の組み合わせです。100kg級というと井上康生選手・智和選手鈴木桂治選手と注目が集まりますが、小嶋選手は昨年の実業個人2位(その前年は優勝)講道館杯で3位と、着実に地歩を築いています。 |
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がっぷり組み合った状態から小嶋選手は左釣り手を離して相手の右引き手を外そうとしますが、それにこだわらず、相手の引き手を持ち、少し下がりながら巻き込むように払い腰です。 これをしのがれて体を戻したときには、もう完全に左の釣り手を確保しており、まるで前の払い腰が準備動作だったように、そこから切れ味鋭い内股で平選手を投げ、『技あり』となります。 |
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すかさず袈裟固めでがっしりと抑えこみますが、平選手は最後まで諦めません。下から何度も腕を動かして、空いていた小嶋選手の襟元を掴みに行き、動きを休めず、小嶋選手は離すまいと懸命に動きながら、ねじ伏せ、あごも上がらないように引きます。 25秒が経過し、『技あり』、合わせて『一本』の総合勝ちとなったとき、少し見えた小嶋選手の胸は、平選手の下からの攻撃を残すように、こすれてか、赤く染まっていました。 |
平 智哉 | × | 合せ技(00:52) | ○ | 小嶋 新太 |