初出場同士の対戦です。岸田選手は選手を代表して、開会式で選手宣誓を行いました。年齢差は意外と大きく、岸田選手の33歳に対して、鈴木選手は20歳。体重は岸田選手の方が上にあります。期待が集まる鈴木選手にとっては井上選手と対戦し、さらに優勝を目指す為の、大事な一戦です。特に嘉納杯欠場、選抜欠場と講道館杯以降、怪我で調子が崩れていたと思いますので、どれだけ調子を上げてきているのか、注目が集まります。 |
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鈴木選手は左、岸田選手は右の喧嘩四つです。序盤から鈴木選手はぱっと奥襟を掴みますが、岸田選手は残った引き手を簡単には持たせず、鈴木選手が何度も手を激しく動かし、自分の組み手を実現しようと試みます。 力の強い鈴木選手はこういう体勢でも相手の頭をきちんと抑えており、終始、前に出ます。岸田選手は鈴木選手が技をかけようと踏み込んだ直後に、足を出す、そんな攻防が二度ほどありますが、あっという間に場外際へと押し込まれます。 強引に鈴木選手が体重をかけて前に引っ張り出して技をかけようとしますが、岸田選手は潰れます。試合時間はちょうど一分を過ぎたくらいです。ここで主審の山下さんによる『待て』が入り、岸田選手に『教育的指導』が賦与されます。 |
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仕切りなおしの後、岸田選手は鈴木選手の組み手に掴まりますが、引き手を絞り、釣り手は鈴木選手の左肘から左肩の辺りを持ったままで、先んじて攻撃に転じます。 |
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頭を寄せ合っての接近戦で、鈴木選手は小外刈りを出しますが、岸田選手はこれをよく見ていて、足がぶつかる前に透かしますが、鈴木選手は上体をがっちり抑え、それ以上、何もさせません。 再度、流れの中で内股を試みる岸田選手。それを受けきる鈴木選手。お互いに組み合ったまま、頭を寄せて、技をかけるか組み手を切るかのタイミングをはかりっているようです。 岸田選手が先に引き手を切り、再度組みに行くと今度は鈴木選手が、嫌います。ここで審判の『待て』が入り、鈴木選手に『消極的指導』が与えられます。 |
同様の組み手争いの後、岸田選手の内股、それを堪えて鈴木選手が今度は大内刈り、足を抜いて防がれそうになった直後、すかさずその足へ絡みつく内股を繰り出します。入りが浅かったので岸田選手は鈴木選手の身体を巧く崩して内股をしのぎ、そのまま場外となります。このとき、下がった足へ鈴木選手は再度、大内刈りを出していました。一連の流れはすべて、軸足のみで立った状態で行っており、強靭な足腰です。
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この後、鈴木選手は再び組み手で主導権を握り、岸田選手へ圧力をかけ、前に出ます。ぱっと鈴木選手が左足を伸ばし、揃ってしまった岸田選手の足を払おうとします。 |
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鈴木 桂治 | ○ | 足車(02:28) | × | 岸田 直樹 |