モナハン主審、降格されていたSINCE 2001/05/18 |
(まえおき)この記事は、矢部里発行メールマガジン『見る』柔道の通巻32号 (2001/03/17)記事を掲載しています。このページにこの事実を 掲載するのをすっかり忘れていましたので、今になっての転載です。モナハン主審とは、シドニー五輪100kg超級の決勝戦で、 主審を務めた人物です。 詳しい流れは、自分のページに整理してあります。 http://www.mine.ne.jp/est.2876/judo_j/ijf/ref01.html 昨年のチュニジアでIJFは審判を評価しました。 これは大きな大会の後、必ず行う制度です。 1.世界ジュニア選手権 2.世界選手権 3.五輪 http://www.ijf.org/commission/re-mm-18.html IJF審判委員会会合 2000年10月22〜24日 ナブール、チュニジア 5.シドニー五輪中の審判の格付けと名簿 "A" 7 Referees B1 12 Referees B2 4 Referees Consequently, 4 Referees (B2) have been downgraded from the Olympic Roster to the World Championship Roster. 結果的に、4人の審判(B2)は五輪候補者から世界選手権候補者へ降格。 世界ジュニアなどではB2評価をされると、国際審判資格を2年間停止されますが、 五輪でのB2評価は、五輪候補者から世界選手権候補者へ降格です。 評価の基準はこちらをご覧下さい。 http://www.ijf.org/commission/re-mm-19.html バーミンガムでの審判委員会会合 Grading of Referees during the Olympic Games and roistering of Referees.. (世界ジュニア選手権の場合) 評価者の数 評価点 実際の評価 1.5/6 A A 世界選手権候補者 2.3〜4 A B1 世界選手権候補者 3.4〜 B1 B1 世界選手権候補者 4.3 B2 B2 世界選手権候補者には該当せず 5.4〜 C C 資格停止2年間 (世界選手権の場合) 評価者の数 評価点 実際の評価 1.5/6 A A 自動的に五輪候補者 2.3〜4 A B1 五輪候補者 3.4〜 B1 B1 世界選手権候補者に留まる 4.3 B2 B2 世界ジュニア選手権に戻る 5.4〜 C C 資格停止2年間 (五輪の場合) 評価者の数 評価点 実際の評価 1.5/6 A A 自動的に五輪候補者 2.3〜4 A B1 五輪候補者 3.4〜 B1 B1 五輪候補者 4.3 B2 B2 世界選手権候補者★ 5.4〜 C C 資格停止2年間 今回、チュニジアでのシドニー五輪後の評価がはじめて公開されました。 http://www.ijf.org/commission/re-activereferee.html 1.BOUBKEUR Benbada MOR 49 1999 B2 - WC 2.CHI Joon K USA 57 B2 - WC 3.HYON Chan Gui PRK 46 B2 - WC 4.MONAGHAN Craig NZL 34 1999 B2 - WC あのモナハン主審も、この『降格』に含まれています。 IJFは事実上の誤審を認めましたが、言葉にはしていません。 しかし、実際にはモナハン審判の評価を下げています。 変な言葉ですが、降格と言うことは、あれをマイナス評価としており、 尚更に、公式の見解が必要と思います。 なぜならば、最高の審判を彼らはあの決勝戦に用意しました。 つまり、モナハン主審の評価はその段階では、最高でした。 いきなり降格される理由は、あの試合しかありません。 事実だけを並べ、受け取る側に解釈を促すのは、卑怯です。 誤審は、事実です。 トカゲの尻尾きりのような……印象があります。 今月であの誤審から半年が経過します。 |