2002年7月13〜14日に出会った虫たち
俺、上田代のニッコウキスゲでアブラムシを食っていたキリギリスっす。 天気が崩れそうだったから、大急ぎでメシ食ってました。 花見とかいうヤツ、お昼過ぎにここを通りましたよ。 友達と一緒でした。 なんか前を歩いていたリーダーらしき男が「遅い!」って言いながら、笛を吹いてたっすね〜。 なのに、女たち3人はあちこちで立ち止まって写真を撮ってたっす。 まったく、女は我儘で困りますよ〜。リーダーに同情したっすね〜。 |
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わたくし眠れる湿原の姫、コヒョウモンですの。 前の日は凄い大雨で、わたくし一晩中怖くて眠れませんでしたわ。 明け方になってようやく眠り始めたところに、花見さんが東電小屋から私の居るヨシッポリ田代へやってきましたの。 あの方、180ミリマクロとかいうレンズを買ったばかりで嬉しかったんでしょう? 早速わたくしを写し始めましたわ。 暫くはわたくしも眠ったふりをしていたんですの。 でも、花見さんたら木道を通る人たちにわたくしのことを教えるんですもの、大撮影会になってしまいました…。 はっきり言って迷惑でしたのよ。 だって、睡眠不足はお肌に悪いんですもの…。 |
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僕、温泉小屋近くに棲んでいるテントウムシ君です。 花見オバサン、僕を見つけてかわいい〜って言ってました。 でも、僕、男の子だからかわいいって言われるの嫌なんです。 それで、葉っぱの表や裏をあちこち動きまわって写真に撮られないようにしたんです。 そしたら、花見オバサン、カメラを手に持ち替えて追いかけてくるんですよ〜。怖かったです。 でも、一枚撮ったらさっさとお友達の方へ歩いていきました。しつこくされなくてよかったです。 |
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ひょうもん蝶です。私も温泉小屋近くに棲んでます。 ここは、今ちょうどマルバダケブキが満開で、いわば蝶のレストランって感じになってます。 花見さん一行はもちろん私たちを写して行かれました。 皆さんの腕がどの程度かわかりませんけど、男の方はお上手そうでしたよ。 |
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同じくひょうもん蝶です。 羽根を見てもらえばわかる通り、結構傷んでます。 この場所を他の蝶に乗っ取られないように、結構頑張ってきました。 だから、頑張らない人は好きではありません。 あの人たち、一生懸命なのはわかりますけど、そう簡単に蝶の写真は写せないと思います。 まだ眠っている時とか、食事中とか、私たちがあまり飛んでいない時に写すようにした方がいいと思います。 それで写せなかったら、もう少し手持ちで写せるように練習してから尾瀬へ来るべきです。 |
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あら、また三脚のお話し〜? いいんじゃないの〜、私たちを追いかけまわす人より可愛くって…。 私たちモンシロ蝶はけっこう里の方でも追いかけまわされて大変なのよ〜。 セセリ蝶さんにはわからないかしらね〜? それより、花見さんたち、元湯山荘でまたかき氷食べてるわ。 よほど、美味しいみたいね、私も一度頂きたいわ〜。 |
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中田代に棲むルリイトトンボです。 よろしくお願いします。 花見さんたち急いでいたんですか?そんな風には見えなかったな…。 コタヌキモが咲いているとかで、みんなで写真撮ってましたよ。 その後も、下の大堀川のベンチのところで「もっと光を〜」とか叫びながら、みんなで写真撮ってましたね。 あれじゃ、帰るの随分遅くなったんじゃないですかね…。台風の影響でタクシーしか通れなくなってたし…。 |